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「幸せパズル」


「平凡な主婦がひょんなことから秘められたジグソーパズルの才能を覚醒させ、パズルマニアの富豪のパートナーとしてジグソーパズル大会に出場することになり…」って始まるお話ということで密かにしかしかなりワクワクして駆けつけたんだけど、え、こんな感じで進むんだ、へえ…ええっここで終わられ、るれられますか!ええ!と驚く〆で。
南米はアルゼンチンの映画なもんで、ハリウッドとは違う独特の文体(移動中の主観ぽい風景カットが多かったり、自然の音を生かしたような不協和音ぽいサントラだったり、引きで撮るような説明的なカットが少なめだったり)で描かれるわけなんだけど、この題材から当然想像して期待しちゃってた勝利の瞬間までも外してくるんだもんね。だもんで観終わってすぐに「俺が観たかった幸せパズル」がパーッと頭の中で組み上がるんだけど、でもじゃあ駄目な映画なのかっていうと、そうは言えない、不思議な感覚。これはこれで、そうかぁ…みたいな。ああ、そういうこともあるんですかねえ、まあありますよねーっていう。なにしろハリウッド映画じゃないからなー…勝負だけが人生ではありません、世界中がアメリカというわけではないのです…と…まあそれは実にそのとおりで…グウの音も…
なわけでまあ別に箇条書きにはしないけど、自分が観たかったのは「ローラーガールズ・ダイアリー」みたいな話の流れに「俺たちフィギュアスケーター」みたいなバラエティに富みまくった対戦相手とジグソーパズルあるある、みたいな小ネタを突っ込みまくったやつ。スーツできめてて口が悪いイギリス代表とか、視力が超いいアフリカ代表とか、いくらでも出てこれる。あと次男の彼女が「これはもう駄目だ…」って事態にフッと何気なく思いついたことを言って、それが事態をいきなり好転させるとか、そういうの。