そうこうするうちに電話が鳴る。
受けたらおばさんの声で
「三千円堂(仮名)ですけれども、先々落ち着かれまして、仏壇の購入のご用命がありましたらぜひ…」と。
いや、昨日、ここからダイレクトメールきたばっかなんですよ。
それが純粋に不思議で。
うちの母親は長女なんですが、まあ長男もいるわけで、そういう営業はそっちに行くんじゃないかと。
でもDMの宛先は「id:hon様方 じいさんの苗字」になってて。
なにが不思議って、
なぜうちにお骨があることを知っているのかってことっすよ。
お通夜の日になって預かることを決めたんだけど。
長男は当然として長女あたりにもとりあえず送る、がセオリーなのかなーと思いつつ、やはり不思議はもんは不思議なんで、そのおばさんに聞いてみることに。
「あのー素朴な疑問なんですが、こういうのってリストかなんかがあるんですかね？」
「え、あー、ちょっとよくわからないんです。始めたばかりで、パートなもので」
いきなり「パートなんでわかりません」バリヤーですかそうですか。
あなたの会社は業務内容をよくわかってないパートのあなたに大事な営業を任せていますか。
んなわけない。こちらが乗り気ならあなたはすらすらと商品のご案内に、そして購入の手続きに入れる腕っこきの営業だ。
別に怒ってない。ただ知りたいだけで。
「いやでも、今この電話をかける前に電話番号を見たわけですよね。名簿みたいなので。それってどんなリストなんです？どういうルートから流れてくるんでしょうか？」と 商売上のネタ教えるわけないかとは思いつついちおう聞いてみると
「わかりました。お名前に線引いて消しておきますね」と答えましたとさ。
いやいやそんなこた頼んでない。
警察か、医者か、寺か、葬儀屋のどれかなんだろうか。
どれだろうなー。
