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619 名前： やめられない名無しhon 投稿日： 2004/03/29(月) 12:00
そんなことよりみんな、ちょいと聞いてくれよ。みんなの人生とは綺麗さっぱり全然まったく関係ないけどさ。
昨日、弟が結婚式やったんです。結婚式。
そしたらなんか俺ビデオ撮影やってて座れないんです。
てかね、それ以前には「司会やってくれない？あと出来れば写真も」とか言ってきてたんです。
もうね、弟よと。
お前な、兄貴に司会まで頼むんじゃねーよ。
司会だよ、司会。ビデオ撮影と両立できっか。カメラとビデオカメラ持ちながら進行すんのかよ。
なんか千葉から親子連れで叔母夫婦とかも来てくださった。叔父夫婦も来てくださった。
親戚一同で結婚式か。おめでてーな。
で、よーしパパ祝辞読んじゃゃうぞー、忙しくて覚え切れなかったからなー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、１５０円やるからその席空けろと。
結婚式ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
新郎の前の彼女が包丁持って来たり、
ダスティン・ホフマンが飛び込んできて花嫁連れ去ったりして、いつエンディングテーマが始まってもおかしくない、スローモーションになってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、新婦の親友の女がとりとめのないスピーチの途中で
「自分でも緊張しちゃって何言ってるのかわからないんですけどぉ」とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ダラダラ長いスピーチなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、緊張しちゃって、だ。
お前は本当にスピーチをしたいのかと問いたい。問い詰めたい。小１時間問い詰めたい。スピーチで。
お前、ただ「おめでとう」って一言言いたいだけちゃうんかと。
修羅場と化した結婚式目撃願望の強い俺から言わせてもらえば今、結婚式通の間での最新流行はやっぱり、
亡きおばあちゃんの女学校時代の親友、これだね。
でその人に真っ赤なドレスを着て『恋ごころ』歌ってもらう。これが通の頼み方。
『恋ごころ』ってのは昭和40年代前半に越路吹雪が歌って大ヒットしたシャンソン。恋というフレーズが多めに入ってる。そん代わり問いかけも多め。これ。

１　恋はふしぎね　消えたはずの
　　灰の中から　何故に燃える
　　ときめくこころ　切ない胸
　　別れを告げた　二人なのに
　　恋なんて　むなしいものね
　　恋なんて　何になるの


２　恋がめざめる　夜になると
　　あなたの事を　夢に見るの
　　けれど私が　めざめる時
　　夜明けと共に　消えてしまう
　　恋なんて　はかないものね
　　恋なんて　何になるの


３　恋をするのは　つらいものね
　　恋はおろかな　希望(のぞみ)なのね
　　あなたのために　命さえも
　　捨ててもいいと　思うけれど
　　恋なんて　悲しいものね
　　恋なんて　何になるの
　　恋なんて　恋なんて


恋ごころ（L'Amour, C'est Pour Rien）
作詞：パスカル・ルネ・ブラン
作曲：エンリコ・マンシーニ
日本語詞：永田文夫

結婚式に最適。最高。
で、それにうちのじいさんのスピーチ。

「いやー、結婚式は何度やってもいいもんですね！
…俺、一度しかしてねぇ…」

これ最強。
しかしこんなスピーチをすると次から親戚に敬遠されるかもしれないという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らブリトニー・スピアーズは、ラスベガスで結婚式でもやってなさいってこった。