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「ご近所篇」

近所の老人専用マンションに元・宮大工というじいさんが住んでいて、ときどき玄関口で包丁などをといでいる。
ノコギリの切れ味が悪くなってきたので、今日見てもらった。
「あーこりゃー、台がなきゃとげね。そんに砥石でとぐんじゃねえ」
「台?」
「あーこう(手振り)、溝が入ってる台だ。そこにはめて、ヤスリでとぐんだぁ」
「ヤスリ?へえ、そうなんだ」
「こっちはタテ、こっちはヨコだあ」
「ああ、ああ、なるほど」
ノコギリの刃の見分け方を習う。
天気がいい日にとぎ方も教わることに。
いやあ、じいさん、いい手してるんだ。ナウシカなら「働き者の手」と褒めてくれそうな。顔もいわゆる非常に「イイ顔」。
俺がサトエリならギュッと抱きしめてあげたいくらいだ。