honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「アメリカン・ギャングスター」

「真顔で入場して、真顔で退場しました。体力ゲージも微動だにせず」
「おかげで『次どうする』『変な言い方だがあと5分で「28週後…」だ』『よし行こう』とハシゴできました」
「長尺を飽きずに見せた、という言い方も出来るんですが」
「自分には熱く感じる部分がありませんでした」
「これではジョルノ・ジョバーナも憧れないというか」
「『県警対組織暴力』みたいだといいなと思って入ったんですが」
「川谷拓三が取り調べ室でフルボッコ→全裸に剥かれさらにフルボッコ→顔が土気色になり完全に操り人形状態に…みたいな、映画の神キターと言うべきシーンもなく」
「面白くなりそうなところがなくはないんですが」
「『お前俺の卸した商品薄めて赤福って名前で売るんじゃねぇよ!』『じゃあ青鬼って名前で売るなら文句ねぇだろ』みたいな昨今はやりの表示偽装・品質偽装トラブルとか」
「そして共感できるようなところもなくはないんですが」
「おいそれと切れないような身内が看過できないポカをしでかすあたりね」
「どっちも、その後のフォローが今イチなので」
「なんぼ実話つってもなあ、と」
「というかデンゼル・ワシントンは立派な単体俳優だと思うのですが」
「なぜミス・プエルトリコの人とキッチンで瓶とか落としながらハァハァしないのでしょうか」
「カラミNGなんでしょうか」
親バレが怖いんでしょうか」
ラッセル・クロウは女弁護士の人とキッチンで瓶とか落としながらハァハァしてるじゃないですか」
「対比として、何かあるべきじゃないでしょうか」
「ていうかあの場面は実話なんでしょうか」
「『刑事っぽく荒々しく突いて!』みたいなことを本当に言われたんでしょうか」
「アメリカじゃみんなキッチンで瓶とか落としながらハァハァやってるんでしょうか」
「例によってまた私だけが無縁、みたいな話なんでしょうか」
「あれは後で自分で片付けるんでしょうけども」
「『いちいち落っことさないようにしよう』とか思うんでしょうか」
「…」
「最近のリドリー・スコットの暴力演出が今イチ後を引かないのは」
「普通にカットを割ってしまうからだな、とつくづく思いました」
「その辺でスピルバーグに勝てないんだよなあ」
「実録ものということで『ミュンヘン』と比べるとその差は明らか」
「時代の再現っぷりも熱演もおっぱいもドンパチもあるんだけど」
「それでもなお神が来ないのが映画という」
「これはそういうのを狙って作られた映画じゃないんだと言われればそれまでですし」
「悪い映画とも全然思いませんが」