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「インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)」

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

ところどころに出てくる持って回った言い回しの褒めあいが気になりつつ、
まあ全体的に面白いんだけど、特に面白かったのが221Pあたり

佐藤 ですから、人材育成のインテリジェンス・スクールも一筋縄ではいかないかもしれません。でも、これはやらなければいけない。それに、かつては日本にも優れたインテリジェンス・オフィサーがいたのと同じように、インテリジェンスを教える学校もありました。
手嶋 対中国情報の東亜同文書院と、対露情報のハルビン学院ですね。
佐藤 そうです。私が外務省に入った当時、ソ連課の調査班というところにロートルの人たちがいたんですが、みんなえらくロシア語がうまいんですね。しかも、ポーランド語やセルビア語などのスラヴ語を三つも四つもいじれる人が、当たり前のようにいる。それがみんな、ハルビン学院の出身なんです。やはり戦前のソ連は日本の主敵だったわけで、だからこそロシア人の内在的論理を理解できる人材を作るために、ハルビン学院に送って勉強させたのでしょう。とくに研修のようなものはなくて、ロシア人の家に下宿してロシア語の勉強をしたり、キャバレーで女遊びをしながら実地で覚えたりしていたそうです。もっとも、ロシア語は男言葉と女言葉がはっきり分かれているので、女性と同棲して覚えてはいけないという。
手嶋 ちょっと喋っただけで、女から教わったことがわかってしまう。
佐藤 ええ。ロシア語は男言葉と女言葉がはっきり分かれているので、同棲して言葉を覚えるとすぐにバレてしまいます。で、そのハルビン学院出身の人たちが、よくわれわれ若い連中をつかまえて、「君たちな、ロシア娘と遊ぶのはいい。しかし結婚だけはやめたほうがいい」と言うんです。
「それはわかってますよ。共産圏の連中はそういう人間も利用しますから」と答えると、「いや、そんなことじゃない。若いうちは大丈夫だが、四〇ぐらいになると体が合わなくなってくるんだ」と言う。そのときは意味がわからなかったんですが、やがてモスクワに赴任してしばらく経ったときに、ロシア人は週に何回ぐらいセックスするのかという話になった、すると向こうが「日本人は何回だ?」と聞くので、ちょっと見栄を張ったつもりで「相手や年齢にもよるけど、週二〜三回だろう」と答えたんです。そうしたらモスクワ大学の女子学生が「ロシアではそれでは許されない。ちゃんと愛してるなら週一六回だ」って(笑)。
手嶋 たしか、ロシアでも一週間は七日です。
佐藤 そして一日は二四時間です。しかし、この週一六回という話はその後もよく聞いたので、その女子学生だけが特別なわけじゃありません。どういう計算かというと、出勤前に一回、家に帰って一回、土日は休みだから昼間にも一回やる。それを聞いて、「なるほど、ハルビン学院の先輩だちが言っていたのはこういう意味だったのか」と納得しました。
手嶋 偉大な学校ですね(笑)。

ウォトカ噴いた。皆さんも今後ロシア娘とよろしくやる機会があったとしても結婚だけは全力で回避ということで。