honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」

松浦亜弥石川梨華はかなり素晴らしいです」
「だがしかし」
(ヨーヨーは含みません)
「女優二人は大変良いのですが、脚本がおっさんくさく適当で、演出が不安定で拙く、敵側の男優が面白くありません」
「設定が漫画っぽい(というか漫画そのものだけども)からといって、その後のストーリー展開が適当でいいということにはなりません」
「押さえるべきポイントというものは必ずあります。あるはずです」
「それを押さえることによって、無駄に派手なだけの場面や移動に時間を食うだけのロケをはさまなくてもよくなり、コストパフォーマンスもよくなるはずです」
「タイムカウンターさえ出しときゃ緊迫感が出るというものではありません」
「『アイドル映画ですんでよろしく』な、お約束部分(街をさまよう場面に本人の歌がかぶるとか)と、(監督の意向があるのか判然としませんが)ネットおよび学校荒廃および監視社会その他に対して何か言いたげな(んだけど、結局何も言わない)部分の食い合わせが非常に悪く、そんなこんなのテンポの悪さがかなり不快です」
「『こんなもんでいいんだよ』?いやいやいや」
「単発リメイクとしても、シリーズ再開の一作目としても、必ず、荒唐無稽とリアリティの理想的な結実点というものがあるはずです」
「キャリア30年になろうとするベテラン脚本家なんですから、ネットとかそういう、よほど気合入れて描写しないとすぐさまダサくなる泥沼のような場所は避けるが吉、じゃないでしょうか」
「日進月歩で進化する分野に関しては、目新しい描写やセリフを編み出せなかったらやめときゃいいと思います。若い脚本家でも同じことですが」
「もうパソ画面にカチャカチャ叩く音と一緒に文字が出てきて声がかぶるのとか、勘弁してください。映画版『DEATH NOTE』でもいい加減うんざり気味でしたが、ネットを実際に見てる時の感覚に合いません。せめて時間を圧縮してください」
「『漏れ』とか『でつ』を実際に口に出すキャラとか、本当お願いします」
「演出もそうです。『ボーン・スプレマシー』的というか、ドグマ的カメラ揺れピント一瞬ボケ演出を取り込むならとことん覚悟を決めましょう。やるならアクションシーンに至るまでそうすべきです」
「ニューヨーク不法滞在→強制送還という設定ももっと生かせると思います」
「やりたきゃ反米でも反テロでも反国家でも格差社会でも何でも語れる」
「そう欲張らずともカルチャーギャップというものがある」
「特命刑事になる前にちょっとでいいから(後に着るボディスーツのための)採寸してるとか、学校に潜入する前に周囲に溶け込む心得を聞く(全部破る)とか、特殊装備の使い方を教わる(全部それと違う思いがけない使い方をして全部壊す)とか、後々盛り上げるための段取りというものもあるではないですか」
「他人の命令で戦うのも捜査するのも、そもそも日本の学校に通うのも初めてだろうに、ただ放り込んでるだけに見えますし。そんな付け焼刃でいいのか」
「ニューヨークの屈強な警官を何人も病院送りにしたという触れ込みの割に日本に来てから不覚を取りまくるのも納得いきません。バスでiPodのイヤホン付けられるところも意味が分かりません。そんな怪しいやつ取り押さえろよ」
「潜入初日の朝、学生たちの白い傘の中にひとつだけ赤い傘があるというビジュアルイメージは決まっています。冒頭のタイトルバックも鮮やかで良いです。が、ラスト付近でそういう様式美が全然ないのは寂しいです。何か、感覚的にしっくりこない」
「しかし、そもそも母親の裁判と連続爆殺事件のタイムリミットが偶然一緒というのはほんと、どうなんでしょうか」
「いいじゃんもう、リンクさせちゃおうよ。巨大な陰謀にしちゃおうよ」
「ゲーム感覚の若い奴が悪、でそのまま進むとかもマジですかとしか」
「転換点、いろんな前提がひっくり返される瞬間も来ないし、事件が学校以外でどう受け止められてるのかも皆目語られない」
「ゲーム感覚の敵との知恵比べも駆け引きも何もないのも著しくゲーム性を損なっています」
「『あれをああしたからこうなった』『あれをああやらなかったらこれはなかった』みたいな分岐点がない。どうやってもエンディングに到達するゲームなんて」
「お目付け役たる竹内力の管理の適当ぶりも目に余ります」
「3日以内に事件を解決するんだという真剣さを全く感じません」
「ビール飲んだり身の上話する前に、捜査状況を詰めろよ」
「コンビニ前で落ち合うとか、監視や尾行の心配は皆無ですか」
「『何を狙っていやがる』とか言っておいて、当の学園で開催される、全国のいじめっ子が集まる集会の開催時間がちょうどタイムリミットだということに気づいてなかったのも驚くばかりです」
「で、根本的なことですが」
「ラスボスは石川梨華にすべきでした。今から再撮してでもそうすべきです」
「この脚本の体たらくでも、ラスト前に唐突に女王様スタイルで出てくるところはその説明の無さ加減が逆に功を奏して猛烈におかしいので、そこに至るテンポさえ良ければ今年度屈指の名勝負になったと思われます」
「そういうお約束が成立すればすぐさま次回作で後藤真希藤本美貴のツーマンセルと死闘を展開出来るじゃないですか。ハロプロ内の内ゲバでしかないですが、観に来る人のニーズというものを考えると。あ、ソニンもいるじゃん。ぜひ出しましょう」
「でもって三作目のラストで全ての黒幕はつんく♂だったという驚愕の真実が明らかになり、つんく♂が爆発して終わりでいいんですよ」
「今作に戻れば、順当なところで竹内力が真の敵という線もあったと思うんですよ」
「全ては潜伏中の斉藤由貴をおびき出すための緻密かつ狂った計画で、脚は別に痛めてなくて(暗躍してる時にスタスタ動くため)、何か知らないけど不死身」
松浦亜弥演じるサキは一代目である母を救うために実の父竹内力を倒すと。新麻宮サキ誕生の巻なんだからそういうんでいいと思うんです」
「ああ、何を延々俺は」
「というのもやはり松浦亜弥石川梨華が良いからですよ」
松浦亜弥はドスを効かせたときの声が良く、目に力がある。一晩で直る、内出血した左目も良かった。何より、太腿を出した女優に感謝しないで何に感謝するのかと言うことですよ!(机を叩く)」
石川梨華は存在自体に不思議なプヨプヨした感じが漂い、残忍なキャラを演じさせると面白い化学変化を起こします。何より、現場で『かんとく、なんで私はこの場面でこの格好に着替えるのでしょうか』という疑問を口にしない女優に感謝しないで何に感謝するのかと言うことですよ!(日本酒の入ったコップを机に叩くように置く)」
「さすが、ウンコしないだけのことはあります」
「久しぶりに『石川ってウンコするの?』派閥樹形図を見たら、するよ派に『人工放射性元ウンウンウニウム(Uuu)90%,貴金属10%のをするよ派(Uuu派=Fa派)』というのが加わってて笑った。てか、まだやってたのかよ!」