honkyochiblog

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「DEATH NOTE」をまとめるとしたら

「じゃあお前、ちょっとこの物語締めてみろよ」って言われたら、そうだなあ…
やっぱ最終話は死神界に戻るリュークの独白で締めるかなあ。
第1話が、死神界を退屈に感じたリュークが人間界に来るところから始まるわけだし。
「ああ、死神から見るとこの話はこう見えてたのかあ」みたいに独自の視点も出せたろうし。「征地球論」みたいに。
死神界に戻ったリュークが「ライトのおかげで、退屈じゃなくなるコツを掴んだ。要は自分次第なんだ。よし、これからはカミさんもらって(メスの死神がいる以上、そういうこともあんじゃん?)、真面目に働く(=人間殺しまくる)!」みたいな、人間としては非常に納得いかない感じの人を食ったラストとかはどうか。どうかじゃない。




死神が嘘ついても別にしょうがないっていうか、嘘ぐらいつくこたあるだろうし、だからそれで話が成立しないってんでもないけど、でもやっぱりしょっぱなで「デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな」「死んでからのお楽しみだ」って言ったら、読者は「おお、これは主人公が最後に死んで、ものすごいことになる前フリだな。この作画レベルで『天国でも地獄でもないものすごい場所』が描かれるんだな!」って楽しみにするもんなあ。なにもないとか、ひでえよなあ。あともう超今さらだけど「まさか俺の渡したノートの最後は土に埋められるとはな」みたいなセリフも悪質だったよなー…意味はまあ、なんとか一応通ってるけどさ…「(埋めた方を見て)あれでいいのか?」とかでいいのに、作者のクセなのか、そのままにしか解釈できない、文章として単体で完結しているセリフが多すぎたと思う。実際の会話は決してそうではないし、いやあえてそういうのは止めたかったとか、これが自分のリズムとか言っても、ちょっとはそうしておいた方が苦しい後付けの言い訳もなくなり結局得なのに。


まあ、第2部入ってからの攻防戦のショボさが何しろ痛かったなあ。単行本買うのも語るのもピタッと止まったもん。第1部の腕時計が「…まあいいか。無理な体勢で頑張る主人公が笑えるし。伏線全くなかったけどね!」と受け入れられたことに味をしめたのか、その手の「…いやー…、それって可能なんですか…?」ネタが増えたもんなー。砂漠にジャンボジェット着陸とかジェバンニが一晩でやってくれましたとか。ぶつぶつぶつぶつ。まあ近年いちばん面白かっただけに文句も出ようというものさー