http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040521-00000021-san-soci
二月に千葉県で実施された県立高入試で、「国語」に受験生の約半数がまったく得点できないという異例の設問があったことが二十日分かった。地図を見ながら、公民館までおじいさんを道案内する作文を書く、という出題だが、半数は「０点」。県教委は「新しい問題傾向で時間がかかったのかも」と推測するが、原因究明に乗り出した。
設問は散歩の途中、おじいさんに出会ったとの想定で、公民館までの道を尋ねられ、急な上り坂のあるＡの道か、平らなＢの道を選び道案内を作文で書かせる内容。「自分が考えたことなどを的確に相手に伝えるため、適切な言葉で表現する」との出題方針だったが、県教委の集計では正答率はわずか１４％。しかも約半数、４６％が０点とまったく得点できなかった。
進学塾などの教育関係者は、設問の前段にある「まずおじいさんがどのような様子なのか、一つ仮定しなさい」として、「急いでいるようだ」「体力がなさそう」「とても元気そう」「時間の余裕がありそう」の四つの選択肢から、一つ選んだ上で書くように指示していることが混乱の原因と指摘。県教委は「どれでも構わない」との意図だったが、意外にも受験生たちは、「どれを選ぶか」で悩んだようだ。
進学塾関係者によると、受験生の多くが「おじいさんに急な坂を上らせてはいけない」「急いでいるかもしれないから、遠回りさせてはダメ」などと悩んだようで、何度も書き直して時間切れとなり、泣き出した受験生もいたという。設問の最後で「あなたが、そのおじいさんにどのような配慮をしているのかがわかるように」とあったことも受験生たちを一層苦しめたようだ。（産経新聞）
「全然なってねえ」
「ほう」
「まずおじいさんがどのような様子なのか、一つ仮定しなさい」として、「急いでいるようだ」「体力がなさそう」「とても元気そう」「時間の余裕がありそう」の四つの選択肢から、一つ選んだ上で書くように指示している
「まず選択肢が少なすぎる。だいいち肝心の選択肢がないじゃねえか」
「というと」
「『こちらを食べたそうにしている』と『返事がない。ただの屍のようだ』って選択肢だ！」
「隙あらばそっちに話を持ってこうって魂胆ですね先生」
「じゃあ百歩譲ってもだ！」
「お、譲った」
「『わたしをいやらしい目で見ている』って選択肢はあってしかるべきだろ！」
「いや、試験問題ですから」
「先生は俺だぞ！俺に従え！」
「はあ」
「まずおじいさんがどのような様子なのか、一つ仮定しなさい」として、「急いでいるようだ」「時間の余裕がありそう」「どうでもよさそう」「体力がなさそう」「とても元気そう」「わたしをいやらしい目で見ている」「年上好きかも」「こちらを食べたそうにしている」「返事がない。ただの屍のようだ」「重要なカギを握ってそう」「ダメそう」の選択肢から、一つ選んだ上で書くように指示する
「ほら見ろ。いきなりエキサイティングだ」
「劇画村塾の入塾試験ですか」
公民館までの道を尋ねられ、急な上り坂のあるＡの道か、平らなＢの道を選び
「これもまた発狂しそうな窮屈さだ」
「はー」
公民館までの道を尋ねられ、急な上り坂のあるＡの道か、平らなＢの道か、私有地を突っ切る覇の道を選び
「とすべきだ」
「道じゃ、ない」
「いやいや待て待て」
公民館までの道を尋ねられ、「公民館に何の用だ、じいさん」「帰んな」「ここを通りたければ俺たちを倒してからにしな」の選択肢から、一つ選んで必要とあらば腕力に物を言わせるよう指示する
「ああおじいさんよそ者なんだ」
「じいさん公民館の位置知らねえんだぞ？よそ者に決まってらぁ」
「『らぁ』て」
一瞬にして三人がそれぞれブロック塀、電柱、アスファルトに叩きつけられた。「あの構えはまさか…」「知っているのか雷(略)
「あ、どうぞ、気がすむまで語ってください」
おじいさんが説明を終えると、一同は驚きの声を上げた。「全国の公民館がそんな風に改造されてるだなんて！」「俺たちは完全に騙されてたってわけか！」
おじいさんは続ける。「ターミナルコアの破壊と同時に解除コードを打ち込む。どうだ、やれるか？」
「あ、自分ちょっとコンビニ行ってきます」
「やるしかねえでしょう。千葉県が消滅したらどうせみんな死ぬんだ」グループの中で一番の長身の男が咥えていた藁を見ながら言った。
「駄目だじいさん！あんたには生きててもらわなきゃ困るんだよ！」
「生意気言うな若僧。自分の死に場所ぐらい自分で決めるわ」
「そうじゃねえ！どうしてもあんたに見せなきゃいけねえもんがあるんだ！」
アナウンスが響く。『警告します。館内にいる方は、15分以内に退避してください』
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