俺もこないだ同じこと考えてたんで。
というか毎年アカデミー賞の時期になると同じことを考えちゃうんですけども。
でその度に周囲に（そして内なる声にも）「そんなことよりもっと有意義なことを考えろ」とか「世界にはたくさんの飢えに苦しんでいる人が」とか
「あ、飯どうする？」とかたしなめられてこの話題はスルーされていくんですけども。
思うにですね、
もともと日本アカデミー賞自体が茶化す気もおきないくらいショボいし（進行とかさ）またエキサイティングじゃないし（マイケル・ムーアの受賞スピーチみたいなことが日本でありうると思う？）出来レースだしってのもあると思うんですけども、それはそれとしても日本ラズベリー賞設立にはいくつかの困難を乗り越えなくてはならないと思うんですよ。
具体的に言うと…
- 数をこなせない
「その年の一番ひどい映画を選ぶ」にはやはり相当数の日本映画を観なければならない（観ないで決めてたら絶対にブッ殺される。というか死ぬべき）。理想は全部。でもそんな凄い人が快楽亭ブラックこと立川平成師匠以外に何人いるのか。俺は耐えられそうに無い。薄々「いやーダメなんじゃねーのこれー」とか分かってていちいち劇場に足を運んでお金払うなんて。
- 本気で怒る人がいる
映画会社は怒りますね。賞の関係者が批評家だったら試写状くれなくなる。
それになにより監督が。
試写に関係ない一般人が組織するとしても、監督本人が授賞式に来ちゃうかもしれない。本家にならって授賞式をどっかで開催すると、来ちゃう人いますよ絶対。しかもポール・バーホーベンみたいにシャレのわかる人じゃない人が。
そうなった場合、顔中血だらけになって腫れ上がった口で「いや、ぞれでもあなだの『エドディッグな関係』ばづまらながっだ！」と言い張れるかどうか。
しかも、テレビ局も怒るだろうからそれが傷害事件になっても報道されない。
あとまあもちろん、熱狂的なファンとかも怒りますね。
そんなこんなで、どっかから、禁断の呪文「そんなに言うんだったらテメェが作ってみろよ」が出て乱闘ですよ。
- 誰も誉めてくれない
そんな気もします。
同じことが匿名でやれる２ちゃんもあるしね。
「発想自体がまたアメリカの受け売りじゃねえかよ！」とかも出そうな意見。
まああと、日本アカデミー賞自体が日本ラズベリー賞も兼ねてんじゃねえの？という見方も出来ます。
なぜなら、いいですか？
なぜなら、優秀脚本賞ノミネートに『踊る大捜（略）せよ！』の君塚良一が入っていたりするからです。
あの、映画の、脚本が、その年の、優れた、５本の、うちの、１本、で、す、か？
リアリー？
「スパイ・ゾルゲ」９部門ノミネートとかもいい加減凄い気がする。
ご覧になった方の意見が聞きたい。
まあ結論としては、フジはフジで独自に「フジアカデミー賞」を設立して「踊る」１５部門独占！とかやれってこった。
さて
