honkyochiblog

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「バベル」

そうですか、いやまあ、そういうこともあるんでしょうけどねえと困ってしまう。
くどいようだが、気になる人は行きたまえ。まあ最後まで見ちゃう映画ではあるよ。予告編のままとも言えるけど。
そこかしこに良いイメージ*1と渾身の演技*2とイイ顔のエキストラ*3が散りばめられていて、
そこはすごくいい映画を観ている感覚になるけど、
やはりどうにもこう、全体では情報量や葛藤や感情の流れなどが少なすぎて、
ハリウッド映画に毒された身としては対処に困るというか。
そう、困る。映画の中の人も全員困っているが、外の人である俺も困っている。
何かねえ、もっとねえ、個人的にはねえ、余計なウンチクが聞きたいんだよ!どっかでひとつくらいはスカッとしたいしさ!「そうくるか!」とも言いたいわけですよ!
菊池凛子の役もそりゃ演じるのは難しいとは思うけどアカデミー賞にノミネートされるほどかと言われると(アカデミー賞自体業界のお祭りだしなあとか思いつつ)何を考えているのかとか想像するとっかかりがなくて、あんまり「そりゃすげえ!」という感じの場面もない気がするしね。いやせっかく脱いでくださったのに言いたくないんだけど、現実問題あの流れでああされても、そりゃ歯医者も刑事も「うわあ」って思うよ。もうちょっとねえ、誰も来なさそうな場所で、かついいふんいきになってからお願いしますよ!(何を書いているのか)


「別に本物の悪人なんかいなくて、ちょっとしたボタンの掛け違いで悲劇が生まれるんだよ」というのはごもっともだけどなあ。
「世界の格差みたいなテーマで何かひとつ、映画をお勧めしてくれないか」と言われたら「ブラッド・ダイヤモンド」を出しちゃうなあ。
映画内で困ったことが起きるのが「言葉が通じないゆえに…」でいまいち統一されてないのもね。
それにしてもどんな映画の中でもメキシコはいつもデタラメで面白い場所だよね。

*1:おばさんが赤いドレスを引きずりながら一人さまようあたり。

*2:ブラピと菊池凛子の号泣シーンはこれはなかなか、来るものがある。

*3:あのキセル持った婆ちゃんは現地調達もいいところなんだろうなあ。