honkyochiblog

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「囚人のジレンマ」

部屋の本棚にある『囚人のジレンマ』が最近やけに目に入る。
まあ読んでから目につくとこに置いてそれきりにしてるのは自分なのだが。


さて。
映画化したらどうなるかと考えてみる。

ある強盗事件の容疑で2人の男が逮捕された。別々に収監されている彼らに、取り調べ担当官は言う。
「相手より先に自白すれば釈放する。両方が自白した場合は、2人とも3年の刑にする。もし君が黙秘しているのに相棒が自白すれば懲役5年だ」(追記:二人とも自白しないで拘留期間が切れた場合は別件で懲役1年程度が科せられるとする)
ここで二人が連絡を取れる(あるいは堅い友情かなにかで結ばれている)ならば話は簡単で、二人とも黙秘していればいい。が、相手がどう行動するか分からない状況下で、お互いが自分にとって最良の選択(この場合は自白)をした結果、重い罪を受けてしまう…

ふつうに警察の取調室が舞台か。
絵的に冴えない気がするが大丈夫か。
え?ああ藤木直人妻夫木聡で女性客の動員狙うんですか。ああそうですか。
取調べ担当官の言うことが信じられないんだがどうか。
お前の一存で決められることかよ。
ああでも「お前ら(藤木と妻夫木)が3年くらおうが5年くらおうがどーでもいいー」とは思うか。何より俺が。


じゃあえっとこっち。こっちのが場面転換もあるし映画的な気が

ひょんなことで時価1億円のダイヤモンドを手に入れた私は、ミスター・ビッグにそれを売ることになった。しかし、強欲なミスター・ビッグとすんなりと取り引きできるとはとても思えない。聞いた話しによれば、取り引き現場で現物を確認するや否や拳銃を取り出して、相手を撃ち殺しては、品物と金の両方を持ちかえるのが常だとか。
悩んだ挙げ句に私はサウスダコタの草原のある場所にダイヤを置き、一方ミスター・ビッグは札束の入ったトランクノースダコタの草原に置き、そこから電話しあって互いの置場所を連絡することになった。
この作戦のよいところは、ノースダコタに現金を取りにいくときには私はミスター・ビッグが狙うような価値あるものは持っていないということ。彼は強欲ではあっても殺人狂ではないので、待ち構えていきなり私を撃ち殺すことはない。(そんなことよりもサウスダコタにダイヤを取りにいくのである)私がサウスダコタの草原に到着し、ダイヤを隠そうとしたその時、ふと思い付いたことがあった。「このままダイヤを持ち逃げしたらどうなるだろう?」私が裏切ったかどうかはこのサウスダコタに来るまでミスター・ビッグは知るよしもない。その頃には私は現金を持って高飛びすればいいじゃないか。もうこの後ミスター・ビッグに会う事もない。が、さらによく考えると「あいつも裏切って金を置いていかなかったらどうしよう?」と心配になった。
私よりはるかにずるがしこいミスター・ビッグのことである。きっと裏切るに違いない。
それだったらますます俺もダイヤを置かないほうが得じゃないか。金を取れなくても少なくともダイヤは残る。やつが金を置いていこうがいくまいが私はダイヤを置かない方が得ではないか。

彼はたぶんひとつ見落としてる。
ミスター・ビッグが部下を派遣する可能性を。
(「ミスター・ビッグ、アメリカなんだからドルで取り引きしろよ」とかは言いっこなし。)
じゃあまあ「俺がサウスダコダにダイヤ隠すとき誰か来たら取り引き中止するんでヨロシク」ってことにしとくか。
んで防弾チョッキの回りに血糊の詰まったコンドームいっぱいつけながら逃げて、怒り狂ったミスター・ビッグが胴体だけ撃ってくれてなおかつ傷口を確認しないことを祈る。
いやー。
ミスター・ビッグはそんな甘ちゃんじゃ。
顔とか中心に撃つ気がするよ。
取り引き自体を考え直した方が。
そういうわけにもいきませんか。そうですか。
じゃあええっと。
ミスター・ビッグの孫娘(レイチェル・リー・クックが演じる)を仲間にしよう。
かわいい孫のためならさすがのミスター・ビッグだって取り引きに…
え?もうレイチェル・リー・クックってあんまかわいくないの?
マジかよー。
…ていうか女子に頼っちゃダメな世界観か。
じゃあね、トランクに仕掛けする。爆破装置。
じゃなかったらスナイパーと組む。
そんな感じで後は任せた。