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さようなら、はてなグループ…

「キノコ雲とサンタのおねえさん」

郊外の新興住宅地のようなところにいた。
あまり住宅はない。家が建ってないところは野原になっている。
すると遠くで何かあった様子。遠くから一筋、煙が出てきた。
すぐそばに地下道への入り口があり、逃れたらしき人がわらわらと出てきた。皆、白い砂のようなものにまみれている。
その中に見知った顔がいる。
高校の時の友人だ。
声をかける。
「何があった?」
「ああ、なんか、石焼きいも屋が...」
石焼きいも屋?火事になったってあんなに煙が出るか?
遠さから考えても、油田が火災になった位の規模だ
…と見る間に、煙は大きくなっていく。
やにわにここにいない者のことが気になり、聞いてみた。
「そういえばあいつ(仮名)どうした?」
「ああ、あいつはラリってる。ありゃトルエンかなんか」
マジで。いつの間にそんなことに。
煙はもはや火山が噴火したのではという規模になった。
周囲はパニックになり、友人たちも散り散りに逃げて行った。
煙は上空で丸く膨れ上がり、巨大な黒いキノコ雲のようになった。
目の前に、どこかでクリスマスのイベントでもあったのか、サンタのコスプレをしたおねえさんが数人いて、キノコ雲を指差している。ズボンではなく、スカートになってるコスチューム。
皆逃げたが、その中のおねえさんが一人だけ、そこに残ってキノコ雲を見上げていた。
ふと、「この光景は絵になるな」と思い、携帯を取り出して設定をいじり解像度を最高にして撮影した。
草原の向こうに真っ黒いキノコ雲、それを見上げる真っ赤な服のおねえさん。
申し分のない構図の、鮮明な画像が一枚撮れたので、それで良しとすることにしたところまでは覚えている。
はいはいえろすたなとす。