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「危険なメソッド」

キーラ・ナイトレイのものすごい形相*1はなかなか面白く、おかしなふたりの嵐を呼ぶ文通バトルもやや面白いけど、全体としては何となく眠いわ物足りないわっていう。ユングがスパンキングでショッキングってことも別にねえ。いや別の監督が作ってたら「へえ、こんな話が」ってなるけど、ことクローネンバーグなら何か終盤に「うおおおお」と口を押さえちゃうような場面を期待してしまって。
なんだろ、やっぱフロイトユングの顔面に掌底を叩き込んだり(「出る杭は打つ年配深層心理パンチ!」)、ユングフロイトとすっぱだかで飛びかかって融合しようとしたり(「目指せ師匠越え!集合的無意識ハックだー!」)、キーラの太股でふたりが同時に首絞められたり、キーラ・ナイトレイの寝床にズンドコベロンチョな化け物が出現してキャー!犯される助けてー!ってなったり、颯爽と再登場したヴァンサン・カッセルがその化け物をマスケット銃で倒したと思ったらキーラの目が黄色になって全身ウロコに覆われたり、といつも通り無難にやっとくべきだったのではないでしょうか…まあ無難の定義なんかいいじゃないですか…コカインが全部いけないって話にすれば…
あ、あとメモ帳に「グレイヴストック陽子」とだけ書き留めてた。

いちいちこだわるようだけども、↑この場面の打ち合わせで、クロ「あー…左の乳首がちょっと出るようにしてもらえるだろうか」キーラ「あ、わかりました了解でーす」みたいなやりとりがあったのかがちょっとだけ、ちょっとだけ気になって…他の場面でも出してるから別に何でもいいじゃん?とかではなく、場面場面で個別に細かく出し方を決めてるのかなと。細っかく契約書に明記されてたらシュールでいいけどね。

*1:キャスティングの段階で「顔がすごく動く女優」ってオファーが出てたんだろうか。んなこたないか。