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「シャーロック・ホームズ」

冒頭からのノリノリっぷりに「これは…!」と傑作の予感がし始めるんだけど、最終的には割と普通の大作映画って感じに。もうさ、説明とか段取りとかはいいから(いいのか)、もっともっとホームズとワトソンがイチャイチャしつつ痛快な活躍をするべきじゃないかなと!女優二人もまあ健闘してるんだけど*1、もうちょい上手い捌き方をしてあげないと、関心を持ちづらいんだよね。ホームズのことを薬で眠らせて裸にしてベッドに万歳の格好で縛り付けて股間のとこに枕置いたたのだけはグッジョブだったけども。
全体に、会話のテンポも微妙によくないような。
敵の人の配役は、もっと不意をつくようなビッグネームを引っ張ってきてやりたい放題やってもらった方がいいかなー。チャーリー・シーンとかロブ・ロウとかマット・ディロンとか、その辺の。「あれ?いつの映画観てるんだっけ?」って言っちゃうような。
あ、巨大なリールみたいなものが吹っ飛んでくるときのロバート・ダウニー・Jrのすっとぼけた顔とかはすごくよかったね。なんて顔するんだよと。
スマートなワトソンなんて!と観る前は思ってたけど、なかなかいい感じだったね、ジュード・ロウ。大いにアリ。ぽっちゃりじゃなくても、生え際に目をやるだけで胸を締め付けられて同等の効果が。
そんなこんなで、脚本家*2は、続編では思い切りはじけてほしい。建物の中ではまだらの紐と、屋外では坂の上から燃えながら迫り来るバスカヴィル家の犬と、がんばって格闘してほしい。前フリ一切なしで。あと原作通りコカインキメてるとしか思えないシーン欲しい。レーティングの関係で直接の描写はないんだけど、わかる人にはわかるように。
そう、つまるところ、相棒ものとしては「リーサル・ウェポン」みたいに、ハチャメチャ時代劇としては「ジェヴォーダンの獣」みたいにするとかでどうか。で上映時間を1時間半におさめよう。
あともうちょっと飲んだり食ったりするシーンを入れてほしいかな。仲良しふたりで食べ歩き珍道中みたいな、こう…「モグモグ…おお、これはなかなかいけるよホームズ」「独り占めズルい!一口おくれよワトソン君ー!」みたいな…
エンドクレジットのお札の肖像画みたいなタッチはかっこよかった。あれはいいね。

*1:女泥棒の人は「きみがぼくを見つけた日」のヒロインだ!

*2:今回は「インビクタス」の人だ!