物語の始め方がいいのできっちり最後まで観てしまうが、観終わった時点で「？なんであの場面ないんだ？」とか思う。かなり大事な場面な気がするんだけど。省略した方がいいとこと、すべきじゃないとこってあるだろう。要は脚本の推敲が足らないんじゃないか。
出だしのロケ撮影と子役が魅力的なだけに、何かもっと素晴らしい映画になった気がしてしょうがない。
どの場面がないって、兄弟がいよいよ離れ離れになってしまう、その瞬間ね。そこがないのって絶対おかしくね？そこでの喪失感や絶望を一緒に味わわないと、主人公と気持ちがひとつにならんだろうよ。
で、一旦そう思い始めると成長したヒロインの描き込みも甘くて平板な人間になってしまった気がするし、そもそもクイズでの快進撃のあまりの薄氷っぷりも、そんなこんなが、みるみるうちにいろいろと気になる。
