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「PVC-1 余命85分」

PVCとはポリビニールクロライド、要はポリ塩化ビニールだとか。出てくる爆弾がそれ製っていう。
ごく普通の人が首に爆弾をつけられて…って映画をスルー出来ない理由はここでは割愛する*1
そしてこの映画のお題は「実際に起きた事件を元に」かつ「1カットで描く」こと。
(そろそろ印象バレを含みます)
「実際に起きた事件を元に」と聞くと、「オープン・ウォーター」と「ユナイテッド93」あたりかな、パッと思い出すのは。実録風パニック映画。実録風犯罪映画なら「ゾディアック」とかシャーリーズ・セロンの「モンスター」か。
ユナイテッド93」が予算をそれなりにかけ、とにかく事実に忠実にでも思い切り盛り上げハラハラさせ、という姿勢で、
オープン・ウォーター」がとにかく低予算でセンセーショナルに、そして想像もまじえてのむごい描写も辞さずってとこですか。
この映画、作り手の姿勢は「ユナイテッド」寄りでありつつ、観終わっての印象は「オープン」くらい。大体そんな感じ。
で、「1カットで描く」と聞くと…不覚にも未見なんだけど「REC/レック」とか「ロープ」とか…?「REC」は中断して再開、とかかな。井坂聡の「Focus」みたいな。
いやー、それにしてもこの、1カットでってことに対するキャストとスタッフの頑張りは本当に賞賛に値する。セリフ噛んじゃうとかのトチリ無し、影とか反射の見切れ一切無し。水面下じゃ相当大変だぞこれ。自分でやること考えたら何カットかに分ける「Focus」方式か必要に応じて1カット長回し採用する「トゥモローワールド」方式を採用しちゃうよね。それだってものすごい大変だけど、「移動のときの間が持たない」問題を克服する手が見つからないんで。
(ここより女優バレを含みます)
爆弾をつけられてしまうのはごく普通のおばさん、という感じでそれがまた気の毒この上ないんだが、娘役の子たちはかわいく、(出番のほとんどは待機だけど)救急救命士か看護士役のおねえさんは綺麗っした。この緊急時に何言ってんだ不謹慎だって感じではあるものの。
(いよいよネタバレを含みそうです)
とにかく「南では、どことなく呑気な中で残酷なことが平気で起こるなあ」というイメージがさらに強化されてしまうね。タイとかにもそういうイメージが…まあ北なら荒涼とした中で残酷なことが平気で起こるわけだけども…。

(書き中)

*1:実際にあった事件(もちろん「バトルロワイヤル」も)を踏まえて、延々、延々、さらに延々話し合った。あややの映画版「スケバン刑事」だって見たくらいで…いや嘘をつきました、爆弾ゆえに観たわけじゃないです、すいませんでした。