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人はパンのみにて胃くる

お昼前、「焼きたてはうまいから食え」と本当の母親が紙袋を置いた。
中にはぶどう入りの食パン。暖かい。近所のパン屋のものだ。
二斤分はある。ナイフが入っていない。
「指でむしって食え」
指でむしって食べ始める。ほくほくしてうまい。
「冷えるとうまくなくなる。どんどん食え」
そうなのだ。
この近所のパン屋のパンは焼きたてが最高で、それから急降下でうまくなくなる。
何かが無添加ということなのだろうか。
世に溢れる「時間がたってもまあまあうまいパン」には何かが入っているのだろうか。
それはそれとしてうまい。焼きもしないで何もつけずにどんどん食べられる。
うまいが、さすがに一斤を過ぎたあたりで考えさせられるものがあった。食べすぎではなかろうか?
「考えるな。食べるんだ」
たしかに。大してうまくないパンを残して後でモソモソ食べるよりは、このおいしい一瞬に全てを賭けるのもまた人間と言えるのではないか?
うっぷ。いやあ。どうだろ。
あまりの膨満感に昼食の弁当は全部残した。これぞ焼きたてパン逆ダイエット。マジおすすめ。