honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「インサイド・マン」

(ネタバレしか含みません)




(含まないと言うのに)


(まあまずは観てくださいよ。観る前には何も読まない方が…)


「面白かったですよ」


「実はスパイク・リーの映画観るの初めてです。恥ずかしながら」


(いやほんと、観る前に読まない方が…)




「観る前から、そして観始めてしばらくは『ジョディ・フォスターが覆面してるのかー、偉いなー』と思ってました。情報をけっこう遮断出来てたもので」
「突き詰めて考えれば、そりゃ無理はあるんですが、何か言っても
『じゃあ最近、君の国で銀行強盗ものの傑作は何があるの?…じゃ、作ってから言ってね( ´,_ゝ`)プッ』
みたいなね。まあその時は下唇を噛んで地面を見てれば万事解決です。それ以上何も言ってきやしません」
「しかしサッカーじゃないけど、もともとの実力やモチベーションが全然違う気がしてしょうがない」
「日本人は真面目だと自分たちでは思ってるけど、真面目に犯罪を考え抜くとか、真面目に勝負に勝つこととか、真面目に戦闘で勝利するとか、非常に不得手になってるんじゃないのか」
「まあこの映画で犯罪としての完璧さを血眼になって追ってもむなしいというか。『人種の坩堝だよね』『世の中、いい奴、悪い奴、いろいろいるけど、悪い奴の中にもいろいろいるよね』『機を見るに敏、って大事だよね』みたいなところに落ち着く話なので」
「いや、主犯格が見つからないのに現場の封鎖を解くなよとか、従業員の誰かしら『あれ、この部屋なんか狭くない…?』と気づくだろうよとか、『そもそもそれを貸金庫に入れる必要は』『設立当初からなら表記無しの引き出しに入れてリストに載せなければ』『いや別名義でダミーでも』とか、『待て待て監視カメラの映像から従業員と客の顔確認して解放された人から引き算すれば実行犯はおのずと明らかになるのでは…』とかね」
「まあそれを言っちゃあ物語が始まらないし、終わらないし」
「重箱の隅だけつつきまわすだけじゃおいしいおせちは出来上がらない」
デンゼル・ワシントン、『青いドレスの女』の時みたいな50年代風な格好してオシャレでしたね。ニューヨークでは巡りめぐって帽子が復権してるんだろうか。そして真面目な役ばかり振られる時期を脱してめでたい」
ジョディ・フォスターも余裕があって良かった。シングルマザーだけど頑張って子供を守るわ!みたいな役はしばらくしない方が吉ですよね」