honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「ゴースト・シップ」

ああ、観たともよ。姉妹にかわって見届けるつもりでな。いやもうどんなにか観たかったろうかと(大げさ)。
えーと。
結論「ガブリエル・バーンくんはもう少し仕事を選びましょう」。
なんかなー。
鑑賞後に姉と会話することを想像してみる(妹は途中で寝た)。
部屋が明るくなったところで姉がおもむろに口を開いて
「…さいしょの、ダンスしてるひとたちがワイヤーでいっきに胴体ブッタ斬られちゃうとこはよかったけどー」とか言う。
俺は頷いてこう言う。
「ああ、確かに。期待させるよね、あそこは」
すると「南斗水鳥拳みたいな」と姉は返し
「よく知ってるなぁ小学生なのに」と言ったとたん
「先生と呼べ!」
「(ひれ伏し)はっ」
「でまあそれですぐに現代になるのは良しとして」
「掴みですからね」
「でもそのあとがよくない」
「メタメタでしたな」
「もうちょっとなんとかならなかったのか」
ガブリエル・バーンがどうにも海の男に見えなくて」
「都会的なイメージが濃い俳優に似合わない役だ」
「ヒロインを演じる女優も魅力に乏しいかと」
「それはまあ好みの問題かもしれぬ」
「すいません」
「会話が全部その場だけなのがイラついた」
「字幕が問題なんですかね?」
「にしてもキャラの描き分けもなってない」
「40年間海で漂流してた船の内装があんなか?って思いました」
「壁が時々コントの書き割りみたいだったな」
「でまあ、そうこうするうちヒロインが少女の幽霊を目撃しますが」
「アメ公は小中理論を分かっておらん」
「全くですね」
「いきなり幽霊をアップで抜く奴があるか!」
「仰る通りです」
「あそこでこりゃダメだな、と思った」
「まあそれでも船に仕掛けられたワイヤー以外の仕掛けが作動するのかとか、その仕掛けをした者の目的はとか、観客としては一応期待をつなげてけなげに観続けるわけですが」
「幽霊船長と酒を酌み交わしたり、ネズミにびっくりしたり、軽そうな金の延べ棒があったり、仲間割れしそうになったり、プロパンガスのバルブが勝手に開いて爆発したり、ドアが勝手に閉まったり、妙齢の幽霊歌手に誘惑されたり、幽霊少女に設定を説明されたり」
「盛り沢山ですが場当たり的なんですよね、出し方が」
「うまく流れに乗せれば面白くなるだろうに」
「もったいないですよ」
「妙齢の歌手が死ぬとこはジョジョ3部のオランウータンの回をパクッたのか?」
「いや、何か映画であった気がしますが、ジョジョをパクッてるとしたら」
「大胆なことをしよるな」
「そういえば『ザ・グリード』はよかったですよね」
「出てくる奴が全員頼もしくてな」
「海面からのショットが何回もあるからああいうのが出るのかとも思いました」
「関係なかったな」
「あの映画もアジア系の女優が乳出してましたが」
「ウナ・デーモンだったかな。いい名前だ」
「この映画でも妙齢の歌手が乳出してましたね」
「見上げたプロ根性の女優はホラーには必須だ。テレビで子供と一緒に観た両親が気まずくなるのもまた一興」
「日本のホラーに出てるアイドルとかにも見習ってもらいたいですね」
「時々ロック調になるサントラも癪にさわったな」
「幽霊話には合いませんよね」
「世界観がないからこうなるのだ」
「ああそういえば」
「何だ」
セブンイレブンの制服変わりましたよね」
「焼いたシャケみたいな色になったな」
「お腹すきましたね」