honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「アイアンマン2」

前作で無から有を生み、0から1にしてしまっているので、それを2にしようとも、そっち方向の新鮮な熱狂や感動は望めないし、
なにより作品の構造が完璧にラブコメなので、そこに「父の敵!」みたいな真っ当なこと言ってミッキー・ロークが乗り込んできても、世界観と主人公がそういうのを無視する気まんまんなので、厳しいものがありますよねという。ベストは尽くしたと思うんだけども…どうにもならないことってあって…
それくらいペッパー・ポッツがますます傑作キャラすぎて。グウィネス・パルトロウ本人にはほとんど何も思わないのに、ペッパー・ポッツという名前がついた瞬間だけ、何らかの奇跡が起きている。
「超有能な新人女子」スカーレット・ヨハンソンが大活躍してもなお、まったく揺るがない抜群の安定感。バックグラウンドも私生活もほとんど何も語られていないのに…
そうなんだよね、これはラブコメなんだっていう視点で見るなら、敵対者として登場すべきは父の敵に復讐を誓った男ではなくヒロインの元カレとかでないといけないよねって話で。
純粋に見たいんだよね「ぷぺ、ペッパーの元カレぇ!?しかも何こいつろ、ロボット科学者にしてベンチャー企業の社長なの?こはっ!こ、こんなうらなり野郎より俺のが!俺のがイケてんもん!でもなにペッパーのあの顔何ちょっと悲しい顔してんの!?」って感じでおかしくなって無意味にパワーアップとかして死にかかる社長ロバート・ダウニー・JRを。いいから落ち着けよおっさんって笑いたい。そして劇場から帰ってしばらくしてから「いやいや待て待て」と時間差で一緒にオロオロしたい。
あ、「チコッ」ってポーズは相変わらずキュート。あれも何か幸せな気分になる。