honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「桐島、部活やめるってよ」

突飛な設定全くなしの、ありきたりの材料からまたいい感じのものをひねり出したなっていう。「学校の空気」をきっちりとらえた良い撮影(ロケ地の学校の古さ加減や敷地の高低差も絶妙だったね)に、ちゃんと画面外でも全てが動いてるように思わせる的確な演出で、宣伝コピーが煽るほどのものすごい、全てが収束するクライマックスを迎えるわけじゃないけど、胸に迫るものはあった。
だからもう、どうしたらこういう「それなりに話題になった原作にそれなりの監督つけて、観た人の評判はいいけど興行的にはコケてしまう*1」ってパターンを脱せられるかだよな…。何かそういうの多いよやっぱり。「賛否両論だが健闘する」や「おおむねバカにされてる感じなのに大ヒットしてる」との差を埋めてかないと、これ系のが作られなくなっちゃうわけで…。でも「最初は単館系で細々と公開して口コミでロングランにして徐々に公開規模を拡大して」ってのも、単館系が続々と消滅していく状況下では言うのもむなしくて代案たりえないしなあ。

*1:その後、右肩上がりというのはアレだけど(スクリーン数は減ってるから…)、動員率っていうのか、それは伸びてるらしい。健闘してる!