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「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

良かった。人生(映画)のラストに、ゆかりのある方々が次々浮かんでくるのは、やはりくるものがある。ああいう人生でありたい。
みんなキャラがすごく立ってたし、演じた役者も皆よかった。タトゥー船長(リチャード・ハリスの息子なのか)、水泳の得意なスパイの奥さん、ピアノのおばあさんと老犬(涙)…
パリでの「もしも…」の連鎖、ああいう演出は好きだ。「あああ、そんな些細な積み重ねが!」とハラハラしてしまう。分かっていても。
対潜水艦戦のシーンもいい。
時計職人の人はエリアス・コーティアスじゃない、イライアス・コティーズだったのか。「ザ・シューター」の変態悪役、「ゾディアック」の田舎の警察署長ときてこれか。
父バトンの人は「ロック・ストック(略)」と「スナッチ」に出てたのか。パッと思い出せんな…
育ての父の人の名前の覚えられなさ加減もすごい。むしろ読めない。
脚本の人は「フォレスト・ガンプ」と「ミュンヘン」を書いてるけど「ポストマン」も書いてるw
DVD特典には「雷おじさんの数奇な人生(雷7回コンプリート)」も付くだろうか。


しかし、ケイト・ブランシェットとはものすごいすれ違い続きの人生で、嵐の夜に再会して、一晩だけ愛し合い、出来た子供があの娘、とかじゃ駄目ですかね?いっそ極限までベタにですね…
あ、そういえば、一緒にモロッコに行ったときに撃たれた顛末が映画「バベル」だね…
さらに現在パートのクライマックスも、違う盛り上げ方が出来ないものかとも思ったけども…反時計回りのハリケーン・カトリーナも来てることだし…そう、冒頭ではベンジャミンに対して否定的だった彼女だが、日記を読み進むにつれ誤解も解け…みたいな展開で、こう…
ああ、ボタン工場経営篇は欲しかったな。画期的なボタン開発で経営危機を回避!


あ、ひとつだけ納得いかないのは、娘が「ダンサーだったなんて一度も(言わなかったじゃない)」みたいなこと言って「ボリショイバレエに招待されたアメリカ人は一人だけ。それが私なのよ」と返すとこ。いやーダンス学校やってたのに全く経験ないってこたないだろう(し、何より経歴を謳った方が生徒も集まるよね)と…。訳のせいか?何かあるのかな?
まあ妹・ファニングみたいな子とテーブルの下に潜るような子供時代を送っただけでもかなりの勝ちだね。
そういうことが自分の身にもあって欲しかったな。テーブルの下って何か面白いし。いや今からでも遅くな(r