honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

閉店後

店を閉めて電気を消してさあそろそろ帰ろうかという瞬間、まさに今、
濡れたような茶髪に日焼け顔の、スカートの下に灰色のスエットを履いた女子高生が店のドアを開けようとしててビビる。お金はありませんよ!
何かと問うと自転車の空気入れを貸してくらさいと言うので言われるままに空気入れを貸す。
ここを穴に挿れて上下に動かせと教える。(教えて、ここまで打った。)貸すだけだからな。あげないよ!
連れがいるらしく、表でキャアキャア言ってる。空気が抜ける音が響く。
また来た。
やり方がわからないらしい。やれやれ、教えろと言うのか。
表に出る。「へへ、寝てるし」自転車の脇に座り込んでいるのは黒人の女子高生。スカートの下は暗い色のジャージ。ちょっとかっこいいなお前。むかし見かけたインド人の女子高生ほどではないが。
日本語うまいな。まあ、地元か。しかしそこを外すと虫ピンが取れてしまうぞ。ええい俺に貸せ。
こうしてこうしてこうだ。はっ。教えるはずが、つい。いやお前たち教えてとも言わなかったな。「わっかんないんですけどお」としか。
「どっか、穴とか、開いてるんすかねえ」完璧タメ口。超ゆとり。17歳くらい年上なのに。
そんな穴などバケツに沈めなければわからん。まだ抜けるようなら自転車屋へ行くんだ。
と空気を入れてると「なんかさっき自転車屋行ったら、断られたべ」と黒人の子に笑う。いやお前の日本語ブロークンすぎるぞ。断られるってなんだよ。全然自分でやる気ないな。ちなみにこの空気入れそこの100円弱ショップで売っているから。「マジっすか」「そうなんだ」
なかったら買っとけよな。「ふへへ」「ありゃーっす」去って行った。
そういや日中もベトナム人らしき若者ふたりが借りに来たな。なぜ皆、買わんのだ。