honkyochiblog

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「ロード・オブ・ウォー」

商売の話は面白い。その商売が間違っていればいるほど。
コカインのバイヤーを描いた「ブロウ」もそういう意味で実に良い間違いっぷりだったが、武器商人を描く今作品はそれ以上、いやそれ以下だ。麻薬以上に死に近い。死、そのもの。主人公が生き生きとそれを捌く姿は本気で馬鹿馬鹿しく、もはや笑うしかない。
暗黒版『ガイアの夜明け』。「顧客のニーズに対応しろ!はばたけ!若き死の商人たち!(声・蟹江敬三)」(ここで主題歌)
上映中何度か、ひきつったような笑いが聞こえた。俺も笑った。人間ここまで自己を正当化できますか。
船のペンキと国旗のエピソードも飛行機解体に至るエピソードもどちらも最高。腹抱えた。
イアン・ホルム良かった。出てくるだけで映画が締まる。
ニコラス・ケイジはこういうダメな役の方が全然いいね。ダメでこそ光る。ダメ光り。
あああと、とにかくアフリカに生まれなくて良かった。無理無理。
生き別れの弟id:honto117にも強く薦めておこう。もうすぐ終わってしまうのが痛いけど。12月公開の作品を年内に押さえるのは例年難しくて困る。
しかし邦題もうちょっと何とか…