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さようなら、はてなグループ…

昨日の金曜エンタテイメント『踊る!親分探偵』(主演・松平健)があまりにもクオリティ低すぎた件について

いい加減右手で鼻くそほじくりながら左手で企画書書くのやめた方がいいと思うんですよ。
ああ最初にお断りしておきますが、マツケンサンバは好きです。
純粋に観て面白いじゃないですか。去年の紅白でのカット割り(急にマルチアングルになる)は最高だったな。
で、昨日やったのはこんなの

浅草界隈を仕切る『橋健組』組長、「ハシケン」こと橋場健二(松平健)はある日、堅気になることを決意し、「組」を解散。そんな中、新たにおでん屋の主人となった橋場のもとに、元組員である子分が殺人犯で逮捕されたとの知らせが入る。橋場は子分の無実を晴らすため、かつての組員を従え、探偵よろしく事件の真相解明に乗り出すのだが、さなざまな紆余曲折を経た後、最後は浅草サンバカーニバルにて華麗なサンバで締めくくる、という、まさに特別企画ならではの豪華版。 「マツケン」そのものの扮装で浅草を練り歩き、絢爛豪華にサンバを踊るラストはまさに圧巻だ。(公式ホームページより原文ママ

いまいち変で誤字もある文章だけど、「おいおいどんな紆余曲折経てサンバやるんだよ」って思うじゃないですか。
予告の浅草でサンバ踊る映像観てもそう思ったですよ。
でもね、このドラマその紆余曲折に知恵使わないんですよ。
おざなりを絵に描いたような、中学生が脚本書いたようなへっぽこ探偵ドラマを1時間40分くらいやっておざなりに事件を解決したのち、
「あ、娘のバレエ発表会、事件解決してて観に行けなかった…流れでついキツいこと言っちゃったけど、本当は応援したいんだ…」
から
「よーし父さん、浅草サンバカーニバルでサンバを踊るのを見せて応援しちゃうぞー」


…。
ナメんなと。
なんだそのとってつけたような驚愕のラスト10分は。とってつけたのか。
サンバにいたる伏線なしとは。正気とは思えん。
生半可な気持ちでマツケンがサンバに到達したと思っているのか。
サンバってものにはな、もっと人生を懸けるべきなんだよ。
でもってさらに恐るべきことにこのドラマはサンバへの流れ以外にも知恵を使わない。ゲストにおいしい見せ場があるでもないし、ギャグで埋め尽くしているわけでもない。
一体どういうつもりだと。
こんなん作ってたらマツケンサンバの商品価値を下げるだけだろと。
もうね、こういう企画は腹括ってサンバづくしにするしかないんですよ。
マツケンの異常なサンバ または私は如何にして恥ずかしがるのを止めてステップを踏むようになったか」
って感じで。
だから設定はこう

台東区役所衣装部針に糸を通す課の松健平(松平健)はある日突然観光部サンバ課への異動を命じられる。引っ込み思案の俺がなぜ…と途方に暮れる松。サンバ課は所内でも有数の脳天気な部署だが、浅草における観光客の減少に悩んでいた。今年のサンバカーニバルで100万人以上の見物客を集めないと、浅草は浅草橋に吸収合併され、消滅してしまうのだ。この未曾有の存亡の危機に際し、採用直後の歓迎会で酒に酔って一晩中踊りまくった伝説(「なんでみんな忘れてくれないんだ…あれはもう30年も前のことなのに…」)を残す松に白羽の矢が立てられたのだ。
「しかし俺にはサンバなど何もわからない…」
悩む松は研修旅行でリオに飛ぶ。そこでひょんなことから、満場の喝采を浴びている謎のダンサー・マジ(真島茂樹)と出会うのだった。

浅草という舞台設定はサンバを連想しやすいので残します。でもヤクザとおでん屋と殺人と探偵は削除。
開始当初の主人公はハレの場からなるたけ遠い、抑圧が強い環境下にいる方が、クライマックスのサンバでのハジけぶりが強調されていいと思います。
ヤクザはそもそもお祭りと近い関係にあるため不可です。格好もだいたい派手だし。サブキャラにならいてもいいけど。
というわけで公務員で。不条理な配置転換があっても簡単に辞められないし、なにより地域に密着した展開だし。上様から公務員への落差もおいしい。
最初にいる部署は別にありそうな部署でもいいんですが、スパンコールの衣装を着る流れでスパンコール課というのがあったら笑えるかなということでそれへの伏線を兼ね、かつチマチマした仕事がいいかということで衣装部と設定してみました。
マジと出会う場面はロケ代を浮かせるためブラジルではなく群馬県大泉町で撮影します。引きの絵だけ旅行番組かなんかの捨てカットを借用します。
でもブラジル現地ロケはスペシャルとかで予算が組めたらやりたいとこです。
でもって

ジャングルでの地獄の特訓(サッカーボールを使う過酷なもの)を経て「神のステップ」への一歩を踏み出した松は大量のガラナをお土産に持たされ浅草に戻り、すっかり意気投合したマジと二人で仲間探しを始める。まずは誰でも踊り出すような曲が作れる作曲家だ。

ここからは浅草の観光案内も兼ねてストーリーを進行させます。

二人はまず神谷バーに向かう。そこには昼間から電気ブランをあおってクダを巻いている元売れっ子作曲家(豪華ゲスト①)がいる。最初は作曲を依頼する松たちを怒鳴りつけて追い返す作曲家だが、帰ろうとした二人が回れ右した時の足さばきを見て、彼らが「神のステップ」を踏めることが分かると正気づき、作曲をしてくれることになる。

豪華ゲスト①は酔いどれ演技と楽器演奏の上手い、渋い人がいいです。イメージキャストは中島らも

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