そもそもダイヤモンドという物質(あーというかそれを取り巻く思惑か)が気に入らんのですよ俺は。
「血塗られたダイヤ」
「ダイヤモンドよ永遠に」
「ダイヤモンド産業」
ガキの頃から映画の予告の前に必ず流される糞くっだらねえCMにはムカついてて。
早く映画見せろと。そんな石ころコントどうでもいいんじゃ、脱げ!
と、まあ、小学生ながらフランス座の客のようなテンションで…
(ポケットの中のカプセルが勝手に破裂、煙の中から)
「呼ばれてなくてもジャジャジャーン!」
(※画像はイメージです)
「あっ師匠!」
「てめ映画観ろコラ!(ふくらはぎにローキック)人が死ぬやつだ!(ローキック)」
「わっ全然痛くね!」
「で先生と呼べ!」
「はっ!」
「はいはいはいそんなわけでですな」
「はいはいどもども」
「映画館ではよく石っころの宣伝をかますわけで」
「なんなんでしょうね」
「暗くしときゃ洗脳効果も抜群と踏んでだろう」
「ああテレビよりも」
「でなんか3ヶ月分とか言い張る」
「言い張りますね」
「これくらいなら出せんだろって逆算したでっちあげをな」
「常識としてね」
「で石ころコントだ」
「最近はイメージ広告っぽいですが」
「安野あらため庵野モヨ子も『ハッピーマニア』で再現してたやつあったろ」
「ああ。電車の中のやつ」
「海岸沿いを走る電車の中で主人公の隣に座る女が寝てんだよな。カーディガンかなんか着やがってよ」
「着てる服は関係ないんじゃ…」
「で主人公がその女の指に」
「ドキドキしながら指輪をはめるんですよね」
「んで女が目を覚まして」
「目をこすったら…」
「石ころの尖った部分が眼球を抉り」
「え」
「絶叫する女の眼球の裂け目から硝子体が流れ出す!」
「そんな、『アンダルシアの犬』じゃあるまいし」
「硬度10だぞ!悪魔将軍の装甲だ!それが柔らかい眼球に食い込んでみろ!」
「荒れてんなー」
「ウガーッ」
「だいたい矛先が違う方向に向いてま…」
「どいつもこいつもファックオフだ!(マチェーテを取り出し、振り回し始める)」
「助けてー」
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