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「ラージヒル」

タナカくんとトオヤマさんが休みの日にとある施設でスキーのジャンプを楽しんでいるとのことで、まぜてもらった。
その施設は、「屋外型のザウス」とでも形容する他はない感じ。周囲は普通の街並み。
大勢の人が思い思いの格好でジャンプを楽しんでいる。
タナカくんは体にピチッと合った本格的なウェアを着ていた。トオヤマさんはよくあるスキーウェア。
初心者なのでタナカくんと一緒に飛ぶのがいいだろうということになり、前傾姿勢で並んで滑り始めた。
相当な加速がついたのだが、俺は飛び立つこともなく、ジャンプする地点から前傾姿勢のまま滑り落ち、そのまま施設の敷地からはみ出て、路地を越えて、何かの会社のビルの前の植え込みに激突して止まった。
植え込みの中で起き上がって振り返ると、金属製のポール(銀色の、よく鎖で繋いであるやつ)が何本か、
根元からもげて路地に転がっている。
そこに颯爽とタナカくんが滑って現れる。
ビルの中からは誰も出てこない。
「知らんぷりして逃げよう」ということで話がまとまり、ごくさりげなく、談笑したりしながら、その場をあとにするのだが、そこで突然自分の動きがひどく遅くなってしまう。
力を込めても、ゆっくりとしか体が動かない。
タナカくんもさすがに少し慌て始める。
どうもビルから人が出てきたらしい。
らしいというのは、気配は感じるものの、振り向くことが出来ないからだ。
それでもなんとか、近くにあった老朽化した木造のアパートに入るのだが、そこの二階で二の腕を後ろからつかまれ
たところで目が覚めた。
ちょうど午前二時で、両腕がひどくだるかった。
ちなみにスキーはやったことがない。
やりたいと思ったことがない。