「ホラーじゃねえじゃねえか!」
「ありえませんよそんな怒りは!」
「まあ一応言ってみた」
「無茶な」
「でも女スパイ物でもないじゃんか!」
「重点を置く場所が間違ってますよね」
「アパム伍長に重点を置いてどうする!」
「いや」
「お前は早く仲間に弾薬を届けろ!」
「それ別の映…」
「イメージフォーラムみたいな自主撮ってる場合じゃねえだろ!」
「ないですけどちょっと落ち着い…」
「ドラゴンフライを演じるあの猛禽類みたいな顔の女に重点を置く!」
「おお」
「何者だ」
「アンジェラ・リンドヴァルというスーパーのモデルさんですね」
「でかいよなー」
「180cmとか」
「一児の母だとか」
「ミラ・ジョヴォヴィッチにもなんとなく似てませんか」
「ミーラ・ヨーヴォヴィッチだというのに」
「ああ言ってましたね」
「『バイオハザード』の副音声でな」
「でも本人の訂正もむなしく、ヨーボヴィッチだとググッても19件です」
「話戻すと初めて出た映画でごんごん監督が変わって」
「そのつど演出も変わる」
「衣装の方向性も変わると」
「言う事なしです」
「何かそんなの前にあった気がするが*1」
「確かに。『ピンクレディーの活動大写真』とか」
「そうそうジェームス三木が脚本で…そんな昔の邦画なぞ知らん」
「すいません」
「でもまあ何本あってもいいよな」
「いけてる女優の数だけいけます」
「途中で出てくるバカ手映画監督」
「はいはい」
「『天才マックスの世界』のあいつだったな」
「あいつでしたね」
「特典映像にあいつが撮ってた吸血鬼映画も入れろよな」
「どんなんでしょうね」
*1:『イルマ・ヴェップ』とかのことかと。