honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「アジョシ」

「(屋台を引きながら)孤独な少女〜孤独な少女はいらんかね〜。孤独な元特殊工作員とセットだよ〜。お買い得だよ〜」
「あっ少女屋さんまた来た!(財布を出しながら)ど、どっちも不幸な境遇?」
「あたぼうよ〜孤独な魂が共鳴しあうよ〜」

「よし買った!」
「あじゃじゃっした!」
「はいそんなわけで」
アジョシたわけだけども」
「よかったです!実に韓国っぽい残虐さとメロウさの融合ぶり!悪役はあくまで非道に!むかつくほど強く!しぶとく!キモく!容赦なく!そして迎えるクライマックスの逆転殺戮劇!」
「ザックザクのぐっちょんぐっちょんな!わざと痛いように!わざと苦しむように!万が一生き残っても社会復帰がとても無理そうな破壊っぷりだ!」
「予告編でかかったアヴェマリアこそかからなかったけど、よかったですねあのシーン。舞台が廃工場とかじゃないのも、監督わかってるな!と」
「まあ『クライマックスで廃工場』は禁止されて久しいからな。しかし美術館みたいな神殿みたいな変な空間だったな」
「まあそうこうするうちに廃工場も『逆に新鮮』とかなりそうですけども。『ロボコップ』とかリメイクされれば」
「しかし全体的にうまくいってたな」
「ええほんと、『ハンナ』に感じたモヤモヤがこっちには皆無で。人物造形も、話の流れも小ネタの入れ方も実にいい感じじゃないですか」
「でまあ、『殺し屋と少女』っていう枠組みの話になるわけだが」
「いやー、なんでしょうね。何かもうすごく、否応なくグッときてしまうんですが。病気でしょうか?」
「中二な感じだよな、実際。見た目は基本『オッサンと幼女』だし。格好よかろうがどうだろうが」
「いやいいじゃないですか…『人殺しの怪物と化した俺が、この娘を守る!』っていう…ロマンじゃないですか…ないですか?」
「あー『キング・コング』みたいな」
「いやいや『レオン』とかですよ、もうちょい人間側に」
「年齢差は前提なんだな」
「ちょっと年食うと原田芳雄片岡礼子の『鬼火』とか」
「娘側がそれなりの歳になるとプラトニックさが失われるな」
「『傷ついた兵士と少女』って組み合わせだと『ミツバチのささやき』とか『シベールの日曜日』とか、はたまた『小さな唇』とか」
「傷ついてると死ぬよなー、兵士」
「…あー、はい、そうですね。抜群の全滅率です…」
「天使と出会ったら死ぬしかない、的な」
「まあそれはそれでいいんじゃないかって思うものですが」
「ところでさ、敵のマンソク兄弟の兄の方、新興宗教の教祖みたいな顔してるよな」
「いやいやいやいやいきなり何言うんですか!」
「死といえば宗教だろ!宗教イコールこ…」
「(口をふさいで)ウォンビンにお願いしますよ!架空の対談形式なのに本体にダメージがあるじゃないですか!」
「そういう甘っちょろいこと言ってっから更新がとどこおるんだよ!とっとと書けコラ!」
(激しく揉み合いながらガラスを突き破り落下)(ワンカットで)

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