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「英国王のスピーチ」

題材も役者も映像もよいのだけど、印象がそこそこに留まってしまうのは、ひとえにクライマックスが「演説の生中継」ってとこにあるよなーと。史実がどうであれ。しかしチャーチルはいくらなんでもあんなじゃないだろ…あと「LAコンフィデンシャル」「メメント」の頃のガイ・ピアースはどこですか…
生中継なー…「ラヂオの時間」とかもそうなんだけど、個人的に全然ピンとこないんだよね。録音ではダメな理由の設定あたりでつまづいてて。それこそ「自分が独裁者の影武者で、本音を語れるのは止めようがない状況での生中継の演説だけ!一回きりだ!」とかならわかるし、燃えるんだけども。音楽聴きながら原稿読めばいけるとか、かなり初期の時点でわかっちゃってるわけだし、録音ならやり直せるしいいことづくめじゃないですかっていう。そして演説シーンのカット割りのテンポも、何かおかしいように感じられて、あまり没入できず。嘘でも群集がいる前でっていう設定じゃマズかったのかな…。
まあもちろん演説に熱狂することが良いことなのかっていう話でもあるのは重々承知で、その上で、ねえっていう。