honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「ロストクライム-閃光-」

自分内昭和史では「3億円事件の犯人は宮粼あおい」で定着しちゃってるので、

それが覆せるかなと思ったんだけど、磐石でしたね。はい、犯人は宮粼あおいです!
まあそれはともかく(かくのか)、「胸出さなくていいんならカラミ、余裕です!」っていう女優さんは多いんだなーとつくづく思った。
元ヘルス嬢役の川村ゆきえ(カラミは二度あって、最初は上半身着たままで、二回目は恋人の刑事が風呂に入ってるとき後から入ってきて「お背中お流ししますねー」ってふざけて恋人に「そういうのやめろよ」って返されて「アタシがヘルスで働いてたからそういうこと言うの!?」みたいなこと言ってキレてからなだめられてイチャイチャするんだけど、そのときもかたくなに下着姿なんだよね。いやいいんだけどさ!)はまあそういう役回りはひとりくらいいますよねって感じだけど、かたせ梨乃(その若い頃を演じる中村映里子にも)に、中田喜子にまで同様の「乳首はダメですが胸元までなら!」ってラインのラブシーンがあって驚いた。なんという気配り。必要なのかこんなに。脚本の弱さを体を張ってなんとかしなくてはという心意気か。
そう、そういう方向についつい目を向けちゃうくらい、メインのプロットに魅力的なホラというかハッタリが足りないなと。「警察にとって都合が悪い事実がありまして…」が強めに上書きされても、今さら驚くには至らないよね…。
で、ハッタリもさることながら、整合性とかも足りないような。武田真治が、当時の担当刑事だった奥田瑛二も見たことがない調書を入手できた経緯や、逃亡モードに入った犯人グループのそれぞれに着実に接触できる理由もよくわからないし。
やはり映画として、夏八木勲の寝倉に刑事ふたりが到達したときに、今までの全部がひっくり返るような事実が出てこなきゃマズいというか、出てきてほしいな!と。あれでは何か、役者陣のせっかくの熱演が報われないよ。「犯人グループを始末していく者」の劇中最後のターゲットが全てを捨ててホームレスやってるじいさんじゃないだろうし、あの流れで奥田瑛二の投げかける「息子さんは犬死になんです!」とか、言われた方も困るよ。
あ、渡辺謙の息子、渡辺大に用意されたもうひとつの見せ場の殺陣は何とも唐突で(いや、フリはあるけど)ちょっと面白かったな。
かたせ梨乃はいつもながらの「おっぱい(胸元)グッと出した服着て、脚ガッと出して(極妻とかでかたせ梨乃見た母親がよくこういう言い回しをする)」るかたせ式衣装でナイス。かつて同じグループだったって役の宅麻伸と、実際に同世代とは思えない貫禄。まあ宅麻伸に蓄積が無さすぎるのか。