honkyochiblog

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「トゥモロー・ワールド」

(珍しくネタバレは含みません。予告編よりも内容に関する情報少なめ。てかネタバレなくすことを試みた方がいいですか?)


「ある日を境に、世界中で子供が生まれなくなった。
これは、荒廃する世界の中で、一条の希望を見出した人々の、ドラマである」
田口トモロヲの声でお読みください)
いや、これはすごい。評判を巡回先でチラ見してたのにまんまと驚いた。
ヒネリの効いたピンチが連なる「無事送り届けろ」ロードムービーとしての大枠も良いんですが、
何よりあの変態の粋にまで達していると言っても過言ではない長回し!あまりといえばあまりの凄まじい出来栄えだ。噴いた。
何かすごいものを見てしまった!こんな場面に居合わせたくなさすぎる!
ああ!ここまで読んだらおとなしく劇場へ行くことをお勧めする!悪いことは言わないさあ早く車を押してエンジンをかけろ!後のことは気にするな!




いや、すごいよね、なんだろ。また俺の知らないところで「段取りが大変なアクションをカット切り替えなしで延々続けるぜ途中で誰かしくじったらテイク2は数日後だよイヤッホー選手権」が開催されてるのかっつうくらい。
でもってデストピア(ディストピア?)ぶりもなかなか。
同じ島国なのに荒廃してしまった日本(数秒の描写で終わって「うわあ」って感じ。心当たりがありすぎる)も見習いたい。ただ何となく、この映画世界でもお隣中国の奥地の方では伝来の秘術によりバンバン赤ん坊が生まれてる気がする。やはりこういう時は漢方ですよ。
個人的に好きなのは、マイケル・ケインが「今からジョーク言うよ」って途中まで話してまだオチてないのにクライヴ・オーウェンが大笑いして、それでも構わずマイケル・ケインがオチまで言い切るところ。絶望を絵に描いたような展開の中のああいうシーンは和む。ああいうジジイになりたいものだ。