honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「フォーン・ブース」

「先生が出てきませんので独り言で」
「事前に聞いていた通りに確かにオチに納得がいきませんね」
「演出と演技は申し分ないっす。こんなもんでしょう。10日間(!)で撮影されたと聞けばなおさら。いや、そりゃすげーよ」
「問題は脚本。犯人側の描写の詰め方」
「弱いと聞いていた動機ですが、まあこんなもんでも始められるかなとは思いました」
「『そんなことでかよ!』と叫ぶ主人公に対する感情移入が容易になるし」
「しかし犯人の位置特定のプロセスにはガックリです」
フィラデルフィア経由してんじゃなかったのかと。なんで妻への電話だけそれ使わなかったのか。意味わかんねー」
「さらに犯人との決着の着け方も」
「短編ならいい気がするんです。しかし75分とはいえハリウッドの長編映画ですぜ。何かもうちょっとこう、あるだろうと」
「観ながら考えた犯人の位置特定法」
「ライフルが狙ってるとこに赤い光点がつくじゃないですか」
「あれが自分に当たってるとき、最低でもどちら側から狙われているのかくらいはわかると思うんですよ」
「自分から見て右か、正面か、左か」
「もう一歩踏み込んで、慌てたふりしながら手をかざしてみるとかして、
どれくらい上から狙ってるのかを計測しようと試みてもいい」
「そしてとうとう犯人が目の前に来た時、主人公、鎮静剤打たれて朦朧としながら、
『フ…必ず来ると思ってたよ…あんたは必ず俺の前に来るとね…』と言うんですよ。
で『ステュきさま!俺をハメやがったのか!』と狙撃班に囲まれた犯人が歯軋りすると」
「なんかそんな感じにスカッとしたかったなあと」