honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

今年観た映画2023

(1月なし)
(2月なし)
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(ここまで3月。計1本)
「聖闘士星矢 The Beginning」(ここまで4月。計2本)
「ハマのドン」
「雄獅少年/ライオン少年」
「岸辺露伴ルーヴルへ行く」(ここまで5月。計5本)
(6月なし)
(7月なし)
(8月なし)
「映画プリキュアオールスターズF」(ここまで9月。計6本)
「ガールズ&パンツァー 最終章 第4話」
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(ここまで10月。計8本)
「ゴジラ-1.0」
「ゴジラ-1.0(2回目)」
「首」(ここまで11月。計11本)
「映画 窓ぎわのトットちゃん」(ここまで12月。計12本)

 

いや、もう今年は、ゴジラ-1.0に全部持ってかれてしまった。マジでまさか、山崎貴の映画でそんなことがあろうとは、本当に夢にも思っていなかったというか。

今年観た映画2022

「ただ悪より救いたまえ」
「ハウス・オブ・グッチ」(ここまで1月。計2本)
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(ここまで2月。計3本)
(3月なし)
(4月なし)
「シン・ウルトラマン」(ここまで5月。計4本)
(6月なし)
(7月なし)
(8月なし)
「映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」
「ONE PIECE FILM RED」(ここまで9月。計6本)
(10月なし)
(11月なし)
(12月なし)

楳図かずお大美術展に行ってきた

始まる、と聞いたときには「うおお!」となったんだけど折からの第6波で「この状況下で横浜から県境を越えて六本木まで電車で行くのは…」と躊躇して、

特集のある芸術新潮など買ってお茶を濁していたところ、あれよあれよといううちによりによって「核の使用」まで取り沙汰されるような本物の戦争まで勃発して、

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いや書いてて「正気か?」ってなるけど、なってしまったのでそう書くしかなくなってしまったうえ、

いよいよ会期終了まで1週間を切るまでになってしまい、つい3日前の東北で震度6強の、あれの余震とかあるんじゃないかとかも一応考慮に入れつつ(「高層階にいる時にすごい揺れがきて都内全域停電とかになったら…」)、いやいや行くしかないだろ!何のためにここまで!身体と精神のあちこちがヘロヘロになりながら生きながらえていたのか!となって、

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本当にしばらくぶりに六本木まで来た。おそらく4年前の青山ブックセンター六本木店の閉店を見届けたとき以来。

前の日に公式サイトで11時から入場の回の予約をしておいて、現地に着いたのが10分前くらい。例によって順路が分かりづらったものの、少し並んで券を出してもらい、数分過ぎたくらいで入場できた。

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漂流教室についてのあれこれが貼ってある通路を抜けると、まず「わたしは真悟」のインスタレーション。ケーブルの束の上に放置された赤いランドセルの向こうに

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東京タワー。うむ。全て了解した。

そこからも撮影OKエリアは続くのだけどまあいいかな。年表とか掲載誌とか、原画とかあったのかな、あと芸術分野のコラボ展示は14歳がらみのがあったかな(正直よく見てなかった)。

何しろお目当てはその後の、27年ぶりの新作、「ZOKU-SHINGO」だったから。

それだけに一点集中してたから。

www.youtube.com

見た見た。列に並んで、なかなか進まないが自分だってじっくり見たい、しかし次の絵も早く見たい、何なんだよ何ですかこの絵は、を百回繰り返して。

絵一枚いちまいは意外なほど小さい。漫画の原稿用紙より少し小さいくらい?けど密度が半端じゃない。色使いも勿論半端ない。あと時どき文字がかなり普通に入ってきてて思わず笑う。事故多発!人間退化!はさすがに声出た。そしてキャラクターの名前がいちいちすごい。ドクター森はやはり何か会場的な意味で森ビルと関係が?となったし(絶対ないし、白い髭と工房の人っぽい格好でこれ宮崎駿では?となる)。マダム女王も何だあれ。赤んぼ少女と同じフォルダに入ってたんですか?(しかし楳図は太った中年女性に対する何らかの強迫観念あるよね)3D整形外科医めめ野も尋常じゃない。めめ野の助手ロボットかわいそうで笑う。あと椅子女も処刑ロボットもそうだけどサブキャラほど濃密な楳図。楳図的節足動物世界。どの絵にも異常なスピード感があり、展開もまた「ページをめくった瞬間にドーン!」みたいな、まさに楳図漫画の呼吸って感じで。でもところどころ、虚無みたいな顔のロボット「まりん」が床板に貼って隠していた「人間のまりん」の絵が出た瞬間とか、こちらの感情がかなりのことになっていたね。あれはヤバい。

そんな怒涛の101枚を抜けると広い空間。圧倒的な大きさに引き伸ばされた天上人と礼拝堂の絵。なるほど。そこは撮影OKスペースではあったけど、まあ載せるのはやめとこう。

というか軽く虚脱状態になって水平すらちゃんとしてない画像しか撮れてなかった。

そのあとは暗幕を越えた先のスペースで、鉛筆でのラフ画の展示とかあった。暗くてあまりよく見えなかったので割と素通りした。

さらに行くとイグジット・スルー・ザ・ギフトショップということで物販コーナーがあり、そこで一瞬目を奪われたのは…ああこれこれ(検索したら出てきた)

このまりんの顔の入ったパーカーなんだけど、「キャラクターもののグッズを買ったりまして着用したりしてはいけない」という厳しい戒律があるので…と(ないけど)スルーして、わたしは真悟の扉絵のポストカード(最高。あの白黒の線画のやつ、正直全部欲しい。カラーのはそんなでもない。白黒のあれが最高)を8枚か9枚買って、あとレジの脇にあるQRコードを読まないと(会場に来ないで図録だけ欲しい、むしろそれだけ転売したいみたいな人を弾く仕組みかな?わからん。違うかも)予約できないし届くのは夏だし、というストロング販売スタイルの図録をどうにかした*1

いやはや、今日はやりきった。まさかこんな、85歳の、一度は完璧にやり尽くして完全に引退したような偉大なる漫画家の、まごうことなき傑作漫画の続編を目にする日が来るとはね。えらいこともあるもんだ。

*1:具体的に言うと、いまだ根強い個人的抵抗運動のもとスマホを持っていないので、一旦物販コーナーを出て隅っこにしゃがんでFireタブレットにQRコードリーダーのアプリをインストールして起動させてQRコードを読み込み、決済寸前までいったもののカード決済の最後の認証画面で詰まってその場では諦め、家に戻ってカード会社用のIDとパスワードを再度入力して決済を完了させた…って誰もこんな注釈まで読まない…この日記だって更新疎かにし過ぎて誰も読んでないというのに…Twitterに更新したよって貼ったってネタが地味だと5人くらいにしか読んでもらえないのに…