honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「映画『紙兎ロペ』〜つか、夏休みラスイチってマジっすか!?〜」


いや、好きなんだよロペ。本編前にかかると「お、ラッキー」って思うし、ニヤニヤしちゃうし。でなきゃ初日には行かない。だもんで、ロペとアキラ先輩の関東の下町のヤンキー感あふれるやる気ないボヤキ混じりのやりとりが真骨頂というのもよーくわかってはいるんだけど、でも、そのグダグダ感を貫き通しつつ、長編のストーリーを渡って行こうってのは、それはさすがにちっと苦しい…そこそこに埋まっていたお客さんは、背景のこまかいギャグも拾ってくれるようないい温まり方をしてたけど、さすがに終わった頃には疲れてた様子だったね…
やはりここは、劇場である程度の長さで流れる以上、これは映画なんだ、映画という土俵に上がるんだっていうことで、プロデューサー側も監督に噛んで含めないといけないっていうか。つまるところ、ロペとアキラ先輩の関係をエキサイティングに揺らす(仲違いしちゃうとか、物理的に離れ離れになっちゃうとか)か悪役側をもっと悪にするとか、この内容のままならタイトに60分切るくらいにして、さらにおまけのスピンオフミニドラマを何本かつけちゃうとか、そんな感じにしないと長編のシリーズ化は難しいと思うなあ。連作ギャグシリーズが劇場版の長編になるっつって、先行して成功してる作品はそんな感じでみんなかなり工夫してるからなあ。アキラの姉ちゃん(篠田麻里子の声は実に良いと思う)が悪の組織にさらわれて、ロペとアキラ先輩とあともう一匹で追ってアキラ先輩が面倒くさがりつつも意外な根性とシスコン魂炸裂させてどうにかアジトにたどり着くととっくに姉ちゃんに制圧されててガクッとか、何かそういうシンプルなラインの。ロペの従兄弟だかの子は話を転がすためだけに追加されたキャラクターって感じがして、あとサンバ隊も「劇場版だし賑やかにしよう」ってことだけで追加された感じがして、どうもねえ、そういう安易なのは好かんのですよ。今までに出てきたメンツだけで回すか、追加されるのは「今作の世界設定から必然的に出てくるキャラクター」であってほしい。鉄人兵団のリルルみたいにさ。そして序盤の図書館で見てた飛び出す絵本とか、中盤に出てきたものすごいスーパーボールとか、そういうものを後半に利用してピンチを脱して欲しい。後日談的オチに使うのではなくて。
オリジナルの方のDVDは、もうちょい値段が下がれば欲しいって思い続けてるんだけどね(じゃあ買えよ…)