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「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

期待値低めで行ったら意外とよかった。駆け出しの頃の流れで「朝の連続テレビ小説っぽいな!」と思えたのが大きい。定番の“戦争に耐える”篇もちょっとあるしね。若い頃の主人公を演じる女優もよかった。政治家としてのし上がっていく様子がもうちょっと見たかったくらい。議会入りしてそうこうするとメリル・ストリープになってもう教育大臣になっちゃってんだもん。そして首相時代終盤の傲慢になって孤立していく流れは、字幕を担当した戸田奈津子のことも重ねちゃうね。早いとこ引退せにゃ!その折には美化しまくった朝ドラ「なっち伝」が観たいかもだ!
全体としてやはり、夫の幻影に頼りすぎなきらいはあったかな。冒頭数分はスリリングでよかったけど。あと紛争篇への入り方も。そんなこんなでところどころダイジェスト感が。
それにしてもメリル・ストリープの老けメイクはすごいの一言。何よりメイクを裏打ちするばあさん声なぁ。あの膝が痛い歩き方とガニ股っぷりは何か装具つけてるのかな。ただ演技だけなのかな。あれはすごいね。ディカプやアーミー・ハマーの、中の人が若いと感じさせてしまうじいさん演技とは一味違った。座長ショーっていう感じ。
あとつくづく思ったのは、ロンドンって異常事態映えするなあっていう。街並みがきっちりしてるからかな。何か妙にうらやましい。うらやましいってのも変だけど。