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「ラバー」

ヒューマントラストシネマ渋谷の21時20分〜の回。
これがね…上野顕太郎の漫画をつまらなくした感じ、と言えば伝わるかな…あ、わからない?実験的な…超ヘン漫画的な、でもうえけんの漫画みたいに不意を突かれて噴いたりはしないっていう…ええっと…いや正直、この映画の脚本なりをぺロッと舐めると「…この自意識過剰な語り口…そしてハリウッド映画に対する無意味に歪んだ目線…というよりフィクション全般に対する屈託ありまくりの姿勢…きさま!イメージフォーラム出身者だな!」ってなる感じなんだけど、余計に何言ってんのかわかんないって話だよね…いや個人的な感覚で…
前置きがねー。なんかねー。ごちゃごちゃ考えずに古タイヤが自力で動いて人を襲うパートを死力を尽くして面白くすればいいんだよね。フィクションやメタフィクションが云々のちょこざい思いの丈みたいなんはプレスシートかブログにでも書いときゃいいじゃないっていう。
砂漠に打ち捨てられたタイヤが動き出すところは、そんな足を引っ張る要素がありながら、面白いんだよね。砂漠をタイヤが転がってる映像が延々流れて、それをただ見てる観客がいるってwわざわざ観に…ってそれ俺だっていう、その状況がおかしい。どんなインスタレーション作品だよっていう。「無言歌」とは全然違うルートだけど、こっちの客席でもみんな( ゚д゚)って顔になってたはず。俺はなってた。「わーい」ってセリフが聞こえてきそうなくらいに自由自在に転がるタイヤ。木陰で一休みするタイヤ。たどりついた水たまりの水をゴクゴク飲むタイヤ!ここはさすがにふいたよね。飲むのかよ!って。
んで、どういう(企画会議とかの)プロセスを経てそうなったのか、このタイヤ、念力みたいなんで人を殺せるんだよね。これが地味にハードル高い。以降ノレるかノレないかの分岐点。ねえ。なんか。
一言、轢けよ、ってことだよね。