honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「無言歌」

再教育収容所では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない…ここは地の果て流されて俺!今日もさすらい涙も涸れる!
って歌う元気も出ないくらいの途轍もない惨状。恐るべき映画だ、これは…。大陸はホントはんぱねえ…。ワン・ビンの他の映画も観ないと…超長いのばかりだけど…。ヒューマントラストシネマ有楽町の11時50分〜の回。
客席は9割方埋まってたかな。年齢層は高め。そして全員( ゚д゚)って顔になってたはず。
いやー、無理。労働改造だか何だか知らないけどそれは無理ですわ。共産主義革命だなんて、ちゃんちゃらおかしいですよ。ありえないわ。人類の実状に合ってない無茶苦茶な命令が飛び交う(「夜、寝ながら死ぬ者が多いから夜は寝るな。昼に寝ろ」とかふいた)のも悪夢以外の何物でもない。
いやはや、画面上にある何もかもが凄い。本当に餓死寸前なんじゃないのっていう男たちも、三日三晩本当に慟哭し続けてるんじゃ…って思わせるような女も、ただ土を削っただけの壕も、カッサカサな植物も、もうみんな凄い。一箇所、「4デイズ」をウキウキしながら観終えた自分ですら思わず目をそむけるようなシーンがあってやばかった。手足や首が飛んだり内臓を喰らったりは全然平気だけど、あれは無理。ダメ、絶対…。あんな安上がりな手法があんだけの効果を生むとは…
あまりのことに上映終了後、空腹なんて生易しいもんじゃない飢餓感に襲われてガッツリしたものが食べたくてたまらなくなり、交通会館に飛び込んでカツ丼ガツガツ食った。