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honkyochinikkiから派生しました

「灼熱の魂」

事件の真相と人間関係の構成はいい(というか本当に物凄い、と言わざるをえないような)んだけども、最初のセッティングおよび主人公たちのモチベーション設定に疑問が残って。母の真実が知りたい、自分たちのルーツがどうしても知りたい真面目な姉と、とっとと遺産を相続して金銭的窮地を脱したいチャラい弟が、それぞれに不在の父と兄を探す旅に出るのだが…って導入じゃ駄目ですかねっていう。母親の方も「お前たちがどうしても知りたいのなら」と封筒を用意してるみたいな、それぞれの自発的な思いがトリガーになって地獄の釜の蓋が開き、観客ともども全滅しそうになるんだけど、やがてそれらを全て洗い流すようなクライマックスが…って方が、なんかこう、いいんじゃないですかね。そうでもないですかね。なんか母ちゃんそんな回りくどい手段で何してくれてんねんっていう気持ちが先に立っちゃうんだよね。まあそういうのも住んでる国がああいう目に合ってないから持てる感覚ってこともあるんだろうけども。でもねえ。