honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「電人ザボーガー」

バルト9の客席が「特撮の理不尽な点を強引に解釈するスレ」(id:hon:20040828#p2)常連みたいな、愛にあふれた方々で一杯にw空気が完全に東京国際ファンタスティック映画祭みたいにwこれは祭りだ、お祭り映画だ。

(↑バルトでは上映直前にこれがかかった。劇場に来てくれよなったって、もう来てるって早くもツッコミ始める。そしてあの、命令する前のキュピッて謎の音が好きすぎる)
国会を舞台にしたコントみたいなアバンから、戦闘モードになったザボーガーの顔がアップになってストップモーションになって始まるオープニングタイトルがもう、最高にかっこよくて一気に盛り上がる。
でまあそこからはセットではなく特殊効果そのものに予算をつぎこんだ、いかにもチープな画面だけれども、観客も参加する型のお祭りかつ、オリジナルの完コピを無闇に目指してるということ(が初見の観客にもラストでわかる)で何か全体的に「ほう…これはこれで…」から「いや、これでいいのだ!」って雰囲気に。あのトラックの運転席がブルドッグみたいになってる敵ロボ、覚えてるなあ。子供心に「そんな無茶な」と笑ったなあ(再放送組)。
主人公を演じるふたり、古原靖久板尾創路もそれぞれよかった(ハローワークで職を探してるところを敵に侮辱されるヒーローって面白すぎる)し、竹中直人、久しぶりの「東京イエローページ」みたいなノリの博士演技でよかった。ずいぶん久しぶりだ。最近はギャグ方向の出演作はなんとなく忌避してたもんで。
ただなー、ラスボスを演じる柄本明だけは失敗だろ。滑舌が悪すぎて何言ってんだか全然わからなくて鑑賞する上でひたすらストレスがたまる。そして最終的に寝落ちしそうに。ここまで娯楽に徹した中身だというのに…
上映が終わって場内明るくなると、そしてロビーに出ると公開二日目にして「パンフは売り切れです!」なんてアナウンスがあってびびった。すごいことだ。しかしあれはちょっとしたもんを出口で売ってたら飛ぶように売れたろうな。それくらいの勢いを感じた。なんかこう、印象だけで語るけど、「軽いノリでナンセンスギャグ多め」っていう似たような方向性でやってる中野貴雄河崎実と、この井口昇の受け入れられ方の違いはなんだろうとも思ったり。だってさ、このままの方向で評価が高まって任される予算がどんどん大作クラスになっていけば、夏木マリとかを敵組織の女幹部役に引っ張り出せるんじゃないかっていう勢いだもんね。
あーそうか、エヴァの音楽やった鷺巣詩郎の父親がピープロの社長うしおそうじだったのかー!