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honkyochiblog

honkyochinikkiから派生しました

「メカニック」

「なんでそんなことが可能なんだ」と驚かれれば「周到な準備をしたからだ」とキリッと答え、「なんでそんなヘマするんだよ…」と呆れられれば「いやその、周到な準備、できなかったから…」と下を向いてシュンとなる、ジェイソン・ステイサム最新作。冒頭のシーンのプールが絶妙に濁ってるあたりからニヤニヤしっぱなし。
「しんどいわー」
ここまで生きてきてあんなふうに濁ったプール見たことない。バスクリン 淹れたて玉露の香りでも入ってんのかっていう。そんだけ濁ってるのに底に何か落ちてるのはわかるという絶妙な透明度。「いやでもそれ、一瞬でバレるだろ…」ってツッコミを回避するためだけにどんな手間をかけてんだ。
サイモン・ウェスト、「トゥームレーダー」と似たようなアクションやってても、えらく面白くなってる。サントラぶちこみすぎかなとも思うけどもまあこんなもんか。深さも時事性もほぼないけど、これはこれで。
いやー、とにかくベン・フォスターだよね。

3時10分、決断のとき」に続いて何か一途に思いつめてふるふる震えてるような役。多くの人に「誰かが抱きしめてあげないと!」と思わせる才能。はじめてのおつかいの後、フルボッコ状態で帰ってきて座り込むベン・フォスターを見て最初は「手際が悪い」と突き放すステイサムだけど、そんなん言われちゃったベンがますます小さくなって肩震わせて泣きそう、あともうちょっとで大泣きしそうって瞬間にぎゅっと抱きしめて「よくやったな。えらいぞ」とか言ってあげてさ。
そもそもがさ、ドナルド・サザーランドが駐車場で「アーサー、お前か?あーわかったわかった、ディーンだろ?あいつが俺が裏切ってる証拠ってのを見せてきたんだろ?あれ、全部捏造、嘘だから。ほらこれが証拠。はい、ディーンが黒幕でしたー、俺のせいで5人死んだとかも嘘だから」って言えばステイサムも「えっマジ。やっぱな、初めからおかしいと思ってたわー」って納得して、ドナルド・サザーランドも突然立ち上がって「えっ歩けたの」「あー、こんなこともあろうかとずーっと歩けないフリしてたよー、周到な準備が勝利を呼ぶってねー」「さすが俺の師匠だー」「じゃあここでお前に撃たれて死んだことにして、その隙にディーン倒そうぜ!あと俺が殺されたって聞けばバカ息子も人生考え直すと思うから、鍛えといて!」「オッケー!」ってなもんで映画自体が40分くらいで終わったよね。50分くらい余る。