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「復讐捜査線」

メル・ギブソンが久々に主演した、重量級サスペンス。ドスンときた。今この国で公開することにえらい意義がある。
というか意義がありすぎて、そのしわ寄せというか配慮が字幕に出た側面も…。これは難しい。まんま言うとビクッとなる人もいるだろうし、何とも言えない…。まあ何が起きてるかは完全に分かるし…。しかし去年観てたらこんなに響かなかったなこの映画。
メルギブは初老の刑事。くたびれてきて、肩も小さくなっている。男手ひとつで育ててきたひとり娘と久しぶりに再会するも、玄関先で何者かに銃撃されてしまい…という出だしからタイトに物語は進む。一体なぜ。どうしてこうなった。やがて事件の全体像が朧げながら見えてくるが、それはあまりにも巨大な壁であり…
いやはや、これは。主人公の怒り、苛立ち、焦燥感、無力感、絶望は、まさに最近の我々の中に確実に存在しているもの。周囲の人間の恐怖や諦念、見て見ぬふりもまたそうだ。だからこそ、主人公が敵を見定めてからの、満を持してのアクションにはえらくグッとくる。ヨレヨレな感じが実に、いい!
あと娘の幼女時代を演じる幼女がえらくかわいくて、事件を追う主人公の背中を押すように、娘の幻影がそこかしこに現れるわけなんだけど、

ほとんどその子バージョンでおかしくて。メルギブ、「あの頃がいちばんかわいかったよなー!」って思いすぎ。そして奥さんのこと思い出さなすぎ。ゼロ回想。成長してからの娘役は「デビル」と「スペル」に出てた女優。名前が覚えづらいんでまた今度。
邦題は…原題が「エッジ・オブ・ダークネス」といい感じにかっこいいので(刑事ものっぽくはないけども)、こういうテイストで日本語でもうちょいいいのなかったかなー。