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「マイティ・ソー」

「アイアンマン2」のラストからつながる、なぜかケネス・ブラナーが作ったアメコミ映画。観ればちゃんと面白い。でも、観ない可能性も大いにあった…キャラクターに馴染みがないにも程があるっていうね…
お話は、王位継承のゴタゴタから始まる貴種流離譚にギャグをちょこちょこ入れてって感じで、傲慢なドラ息子が勘当された先で様々な苦労をして、食べて祈って恋をして、やがて英雄たる資格を得て凱旋するっていう、基本を完全に押さえた作り。あー、主人公のソーはこないだの「スター・トレック」でカークの父親(冒頭で死ぬ)で、「パーフェクト・ゲッタウェイ」で怪しい(と見せかけて途中で捕まっちゃう)人か。微妙にわかりづらいがギリギリ思い出せる。
パズーみたいな立ち位置の研究者女子を演じるのがナタリー・ポートマン。最近えらい勢いで映画に出てる。相方のメガネ女子もちょっと面白かった。すぐテーザー銃撃ってくるの。
そう、地球に落ちてきてからのソー、普通の攻撃が効いちゃうんだよね。車に轢かれれば吹っ飛ぶし、スタンガンでも麻酔でも気絶する。まあ元が神なんでたぶん死にはしないんだろうけども。だからか何か、ハンマー(超重くて英雄にしか持ち上げられない代物。ソーの後に地上に降ってくる)を取り戻すための突入シーンのときとかおかしくてさ。カメオ出演の人が特殊部隊のスナイパーとかいうことで対応するんだけど、なぜか手に持つのが弓。武器庫に、ライフルとかと並んで弓が!そしてそれを選ぶ!いや、構える姿はえらいかっこいいけども!「銃は効かないが、弓矢に毒を塗ればいける!」みたいな、もっともらしいお膳立てもなく!まあそんな段取りを構築するのは非常にむずかしそうだけども。
あ、そうそう、その前の段だけど(思いつくまま書いてます)、空から降ってきてなんだかんだあってナタポがいる小さな町に連れて来られたソーが、「ここから西へ20キロのところに誰にも動かせないハンマーがある」っていういかにもど真ん中な噂を住人から聞きつけて、こうしちゃいられない、どうしてもそこに行かなきゃ!ってことになるんだけど、ナタポの仲間が小声でナタポに「彼はぶっちゃけ、ちょっと頭がおかしいんじゃないか」と言い出して(無理もない)ナタポが「悪いけどそこまで行けないから、ここでお別れってことで…」と告げて、ソーも「うん、ここまでありがと、自分で行くよ」と返して、それからナタポたちが政府の機関に研究資料を全部押収されて呆然として、ふと北欧伝説を調べてみたらソーの言ってることとちゃんと符合してて「これはもしかするともしかするかも…」と思ったりとまあいろんなことがあって、ふとナタポが目をやるとソーがペットショップに入っていく!おおい、まだこの町でウロウロしてたのかよ!っていう、あそこも相当おかしかった。それまで何してたんだかかなり知りたい。他にも地球の知識が全然無さそうなソーがいいこと言いそうな流れになってきたときにハッブル望遠鏡の話をしたのも微妙におかしかったね。まあ知識を得るシーンをカットしたんだろうけども。
あとあと、レネ・ルッソレネ・ルッソ出てるんだよ!久々に見れて嬉しかったなー。