honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「モールス」

肝心な場面にボカシを入れて物議を醸した「ぼくのエリ」は、配給会社への抗議の意思を込めて完全スルーした(ちっとは映倫と闘って話題作りにでもしろよな…オリジナル版観るの超めんどくさいじゃねえか…)けど、まあこっちはとりあえず観とくかな!と。
一瞬なんだかわからなくて面白い。何ジタバタしてるんですっていう。
いや良かった。これ、似たような境遇の男子中学生(および似たようなマインドの持ち主)が観たら魂を引っこ抜かれてそれっきりだね。今年の映画秘宝ベスト10のベストヒロインはこの映画のクロエ・グレース・モレッツか「SUPER 8」のエル・ファニングかで票が二分されるのは確実というか。

住居周りの街灯のオレンジ色の光が、室内から望遠鏡で覗く主人公の少年の瞳に反射してバンパイアのように見える序盤から「おお、いい感じ」と身を乗り出す。暗闇の中の青い光も好きだけど、夜の屋外を照らすオレンジ色の光も同じくらい好きなんだよね。そして夜のプールの光の加減もまた良いものだ。青春ものに夜のプールは欠かせない。
アビー(クロエ)のお食事の結果としての連続猟奇殺人の謎を追う刑事を演じるのはイライアス・コティーズ

いい人から変態や悪役まで幅広くお受けしております。今回はいい人。というか職務に忠実な人。
そんなわけで全体に良いのだけど、ただひとつ、暴れるときの動きがあまりに軽快でアグレッシブで要はCGくさくて、そこだけちょっと残念かな。物哀しい場面のはずがちょっと楽しくなってきちゃうんだよね。予算あるのにカットを割りまくったり変なふうに誤魔化すのも何だし、加減が難しいね。
さて、オリジナル版のDVDをどうやって入手するか…リージョンは…