- 作者: 本名ワコウ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
そういうわけでお話自体はまあ何てこたない、シチュエーション(というか穴)ありきで始まるちょっと風変わりなラブコメディややサスペンス寄り、みたいなもんなんだけど、なんかとにかくクオリティが高い。筋運びとコマの流れ、会話、何よりちゃんと生命感のある人体とその動き。
ヒロインのミステリアスさが、上手いこと作品を回転させているのも好み。ヒロインの魅力というのも、よく考えるとすごく難しいけど、やっぱラブコメはこうでなくっちゃいけねえよ!っていう気になる。
女の子描くときだけやる気出して男性の描き方がおざなりってのも嫌なんだけど、そういうこともない。「最近のエロ漫画はどうなっておるのかね」ということで、Amazonのレビューで評価の高いのを端から入手して色々読んではいるけど、男の描き方がおざなりなんてのを越えて「頭と体がつながってる一個の生命って感じじゃない…」とか「静止画としてはものすごく上手いけど動きが死んでる…」とか、「確かに理屈の上ではいやらしいことはしてるかもしれないが、全然そそられない…!」という難しい局面に陥っているのもあったり、ひとつひとつのお話のページ数も少ないしで、全くあのジャンルは難しい。結果として、一般成年誌掲載のややエロい漫画に軍配が上がることが多いという。この話も主人公とヒロインはまだ一線は越えてない。うむ、単にストイックなものが好きなだけ、という気がしなくもないな!
作者の情報がひどく少ないんだけど、どこ出身のどういう人なんだろう。