honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「赤ずきん」


あっすいません間違えました!

おっぱいみたいな顔のアマンダ・セイフライドアマンダ・サイフリッド?)がぷるんぷるんな赤ずきんちゃんを演じる、いろいろ無茶なかくし芸大会的ダークファンタジー。なんとも妙でなんだかノリノリで、終始ニヤニヤしっぱなし。ディカプリオも妙なもん製作してるよな…。脚本は「エスター」の人か。
で、これ、個人的には「塔の上のラプンツェル」観たときにも匹敵する鑑賞体験だったことを報告しないわけにはいかないなと。やはり日曜の日中に来ると特別な瞬間に立ち会える。
そもそもこの映画、新宿ピカデリーで予告編観たときに噴いて「これは行かねばなるまいな!」とひそかに張り切ってたんだけど、主要ターゲットは十代の女の子だよね?監督からして「トワイライト」の人だし。
そしたらまさに主要ターゲット最前線って感じのグループがすぐ前の列に来たわけですよ。十歳になるかならないかくらいの女子四人組が。それも事前に「やっぱこの映画は、ずきん的なものをかぶってきたら割引き、みたいなサービスやるべきだよな…」と考えてたところに、四人の中にパーカー着用の子が二人も、それも上映中もフードかぶりっぱなし、ですよ。わかってるね!で、さらにそのうちのひとりがウサギのぬいぐるみを抱いてる。すぐ前の列だからそのウサギの耳がチラチラ見えてる。そういう極限状況下での鑑賞だったんですよ。ウサギのぬいぐるみて。わかってるを通り越してるね!なぜ ここに?
で、ああ、映画ね。ゲイリー・オールドマンきっちり自分の仕事をやってましたよ。絶対人狼だろうなと思ってたけど外されましたね(あ、ネタバレを含みつつありますけど、別にいいよね)。だいたい人狼の被害が出てから村にやってくるしね。ルーカス・ハースもまたビビリキャラ。ずっとこの線かな…。本命彼氏のあいつとか、中世が舞台なのに何を使ってあんな髪型をキメたんだと考えるとおかしいよね。お約束の問答をノリノリでこなすおばあちゃん役はジュリー・クリスティとか妙に豪華。日本版なら浅岡ルリ子がやる感じ?あと拘束されて鉄仮面かぶらされた主人公に歩み寄った友人女子が最初心配した口ぶりで話してたのに突然隠された心情を吐露するところが実によかった。その後復帰した主人公をふつうにかばってるし、ほんと女子怖いわー。
あとコメンタリーでは監督か脚本家に「昔ながらのおとぎ話に心理学的な要素を付け加えて新しい解釈をしてみた」みたいな取ってつけたようなことを言ってほしい。
まあそんなこんなで映画は順当に終わるんだけど、場内明るくなったところで最前線の人らはどんな感想言うかなとちょっと聞き耳たててたら、ウサギの子は途中から寝てたようで、「どのへんまで起きてた?」と聞かれて「えー…キスするところくらいまでかな…」と言ったら隣の子が「そこからすごいの!セック…しそうになってもうちょいで胸見えそうだった!」ってまくし立てて恐ろしくなってそこで席を立ったのでそれ以降はわかりません!女子怖ぇえ!