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森のケータイを買ってスタンドを作った

携帯電話の液晶画面がお亡くなりになられたので、先月の末、携帯電話の機種変更をした。
今回は3年持たなかった。いろいろあったよね…電池を4つくらい買い換えたよね…。


で、何に変えるかは決めてた。

シャープの森のケータイ、TOUCH WOOD SH-08C。
http://www.touch-wood.jp/SH-08C.html
スマホではなく、ワンセグは見られず、おサイフケータイ機能はなく、耐水性と耐ショック性と防塵性に難があるも、防虫性と防カビ性っていう他ではあまり聞かない性能だけはあるという、持ち主になった今でも「いや、何かおかしいわ…」と首を傾げざるをえない、きわめて不条理な携帯電話だ。
まあ自分の活動範囲ではワンセグの電波がうまく入らなくてTVKしか見られず、お金という最強アイテムのおかげでおサイフケータイ機能を使いたくなることもなく、前のケータイには防水性あったけど水に落とすことも結局なかったので、全部大した問題じゃないな…と、つい魔が差して、数日前に発売になったばかりだったこれをオンラインショップで注文できるようにドコモショップに行って手続きをして、戻って注文した(この辺の不条理感もすごい)ところ、すぐに届いた。

思ってたよりも顔っぽい。ものすごい理不尽な攻撃をしてくる敵っぽい。目がチカッと光ると離れた場所がいきなり吹っ飛ぶような。
質感は正直、思ってたのと違った。ドコモショップにも見本置いてなかったんだよね。なんというか、プラスチックっぽい。

というか外殻の裏側ははっきりとプラだ。オリンパスのものすごい技術で圧着してあるとかなんとか。
取説は120ページくらい。2個前のは600ページあった(と日記に書いてた)から、薄くなったもんだな。
そんなこんなで携帯電話の魂みたいなものと記憶みたいなものを差し替えてもらうために再びドコモショップに。見よう見まねでやって失敗するのも馬鹿馬鹿しいし。見本もないのにドコモショップのおねえさんはうまいこと作業をこなしてくれて、パチンと完成させてくれた。


で、ここからが本題というか。
このケータイを立てかけとくものはないのかと探してみたんだけど、

これに5250円はないな!ヒノキの板に溝入れただけだよね!あっ個人の感想です!ということで、自作することにした。
まずホームセンターに行ってヒノキのブロックを買ってくる。

5.5センチ×5.5センチ×11センチくらい。105円。

まずはこれに、鉛筆で軽くアタリをつけて、

糸ノコで一部分を削ぎ落とす。
そして、ケータイを収納する空間をえぐりとるわけだが、
ちまちま削っていっても埒があかないので、

電動ドリルを縦横斜めと突っ込んで一気に片付けてやった。
細心の注意が必要で、腕の筋肉も痛くなる、おすすめできない手法。
そして窪みの断面がザクザクしているので、

彫刻刀でガリガリ削り、荒めのヤスリ(柄のついたやつ)をかけ、電動ドリルの刃を円錐形の砥石に付け替え、平らにしていく。
そして再び糸ノコを出し、

角を削ぎ落としていく。だいぶ完成形が見えてきた。この作業、こんな感じっていうスケッチもなく、手探りでやっている。形を決めてから彫り始めるのではなく、もともと材木の中に『運命』として定まっていた形を彫り出しているだけだッ!
そしてディスクグラインダーに木工用ペーパーサンダーを装着し、どんどん削って、なめらかにしていく。当然、周りは木の屑だらけに。自分にもかかりまくってるけど、今回はそういう煩わしい部分はカットしてあります。この木屑の始末がねー、木工やってみようかって時のハードルを上げてるよね。

この時点ではまだケータイは途中までしか入らない。慎重に拡げていかないといい感じに収納できないので、ここが辛抱のしどころ。しかし大きさを確かめるために何度もケータイを抜き差ししてると、買ったばかりなのにどんどん傷ついていく(気がする)ので全く同じ大きさのダミーが欲しい…

いやー、両手ですっぽり包めるくらいの大きさのものをいじくり倒しながら何か作るの楽しいよ。愛着というものが湧いてきて、物を生み出す喜びを感じてくる。紙ヤスリをどんどん細かい目のものにしていき、ひたすらなめらかに。

作業を始めて1週間以上。年輪の中心ぽい部分がたまたまど真ん中にきたのもあって、この角度からだと耳に見えるな…と思いつつ、きた!到達した感!これで勝てる。差してみる。

サコッとおさまった。多少の遊びはあるものの。

おわかりいただけるだろうか、この曲面の美しさ。自分で作っておいてハァハァ。

このケータイ自体が空豆みたいな形をしているので、こっちもバランスを取ってわざと歪ませた。というか手さぐりで作って完璧な対称形フォルムは難しいし、やってて面白くない気がする。

差した状態のまま下にあるボタンを押すかもということでそれを踏まえたカーブをつけた。
あとはニスを塗って仕上げだ。   続き→森のケータイ用スタンドを仕上げてた - honkyochiblog