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「孫文の義士団」


「革命家・孫文がこの香港にやってくる…秘密の会合の間、朝廷の差し向ける暗殺者集団から彼を守り抜け!」という力強いプロット*1に、壮大かつ作り込まれた百年前の香港のセット、いい感じの役者陣と、三拍子揃ったアクション大作。
そんなわけでかーなり凄いんだけど、もっともっと、帰ってきても興奮して寝られないくらい、鼻血噴きそうなほど面白くなりそうなのに、ちょこちょこと間があいてしまうのと、各シークエンスの結末がいささかメロウな方向に流れてしまった感があって、それがひどく惜しい…と思ったけどそれはおそらく主要ターゲット(大陸の人)の好みを忠実に汲んだ結果だろうと思われ、結論としてはまあ仕方ないのかな!と。ていうか日本製ならセットはしょぼく、アクションはこま切れに、死に際はもっとスローに、登場人物ももっと泣きそうなので偉そうなことは全然言えない…
劇場で燃えたのは、予告編でも見られるけど、ダメ警官役ドニー・イェンの疾走シーンと強敵No.2との対決シーンと、物乞いに堕ちた“リウ若君”レオン・ライがいよいよという時に鉄扇使いの達人として暗殺集団の前に立ちはだかるシーンね!どっちもとにかく、凄すぎた!凄すぎて笑うレベル。
しかし個人的には、あの人力車は内側を鉄板で強化するくらいやってもよかったと思うんですよね…。警護役の人も服の下に甲冑とは言わないまでも何か堅いもの仕込んでおくとかさあ。攻撃力を達人系の助っ人で補うのはいいとして、文化系はせめて防御力を上げないと…マジで肉の壁すぎて、ファーストステージで全滅しかねなくて気が気じゃないですよ…。孫文先生も、あの孫文コスプレにこだわる必要は特にないんじゃないでしょうか…帰りの人力車が左右スカスカすぎませんか…一行全員あのコスで殺し屋困惑とかどうですか…孫文先生の顔が出たらジャッキーだったとかダメですか…ギャグっぽすぎてダメですかそうですか…

*1:そういえば「十三人の刺客」の逆バージョンということで二本立てとかもアリだな。