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「ザ・タウン」

ベン・アフレック監督作にしてピート・ポスルスウェイトの遺作。何はともあれまず合掌。
かなりしっかり、かっちりと出来ていて、登場人物の焦燥感や閉塞感にはなかなかくるものがあったし、クライマックスの強盗シーンの緊張感もとてもよかった。「あっこいつの延髄あたり見られちゃダメ!絶対!」ってとこもいい。好きだなー、そういう地味なピンチ。
銀行強盗に人質として連れ去られちゃうヒロインを演じるレベッカ・ホールはノーランの「プレステージ」でクリスチャン・ベールの奥さん役?…全然覚えてない…。この人が海岸に解放された引きの絵からタイトルってのもよかった。
ああー、粗暴な相方役のジェレミー・レナーはそうか、「28週後…」の狙撃手かつ「ハート・ロッカー」の主役の人か。なんていい感じのキャリア積んでるんだ。っていう割に記憶から落ちてたな…
そしてワンシーンながら強烈な印象を残すはクリス・クーパー

いつもは自信に溢れた軍人とか諜報員とかなのに、今回は色々なものを剥ぎ取られた、どうにもならない犯罪者一家の長の成れの果てって感じにちゃんと見えるもんなー。やっぱあの目の下のふくらみに秘密が…
それにしても、地元出身のスターに「こんなひどい街は嫌だよ…出て行くよ俺…」って映画を作られた地元の人に気を使ったようなエンドクレジットの文章には笑った。横浜でこういう映画が作られても横浜市民は全然怒らないと思うけども。